縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2012年01月20日

一月二十日「いまあなたは幸せですか?」
どう答えたものか。

ここ大阪市郊外では、ことしも平穏な正月を迎えた。冬風の吹きすさぶガレキの被災地には申し訳ないほどの平凡な新年がめぐってきた。
昨春からにわかに国内外に充満する不安、不穏な重苦しい空気を、連日伝える新聞やテレビの情報にさらされなければ。

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「いま、あなたは幸せですか?」
こう問いかけたのが、キオスクで買った週刊朝日新春号だ。大きなお世話だが、幸せ感は、ひとそれぞれやで、満足するかしないか、心の持ちようや、などと相田みつおのように言い出すと、こころにおさまりはついても、議論に収拾がつかなくなる。
年賀や初詣では、底抜けの「ハッピーニューイヤー」というよりは、つつましく家内安全、無病息災、お互いの無事を願いあうのがつねである。

高齢になると、ひたすら、自分の健康だけを願うよう

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になる、いけないことだろうか、と、病気で倒れ奇跡的に復活して勇退したテレビの司会者が、新年のコラムに正直に書いていた。同感である。

そもそも、幸せとは何だろう。あらためて考えてみる。
しあわせと無事とは、いまのような八方ふさがりの、気分の滅入る乱世では、同義語なのだ。そうやなあ、とため息。

そういえば、ぼくのしあわせは、年とともにダウンサイズ化してきている。いまや、至福.とか、天にも昇る心地とはかんけいなく、ごくささいなことがうれしい。

ぼくのばあいは、失せモノ発見だ。
記憶力がトミに衰えて、しょっちゅう置き忘れする。しまい忘れもある。
めがね、本、(とくに文庫、新書などの新刊書)雑誌。パンフレット、手紙の封筒。デジタル端末、小銭入れ、定期。

ない。ないぞ。あれはどこに行った?
家の中で一日中うろうろ探し物している感じだ。
出しっぱなしにしておくと、整理整頓という家庭内暴力によって、即、片付けられてしまう。どこにしまいこんだ?と、家族を犯人あつかいにするから、うとまれてもしかたがない。

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きわめて非生産的で、くたびれる。それがふとしたところで、出てきたときは、よろこびだ。あった。ばんざい。
だいたいあるべきところにあって、気づかず、見落としているだけなのだが。
失せものとの再会は、記憶力に自信のなくなったぼくにとっては、しあわせな一瞬なのだ。またすぐべつの探し物がはじまる。

ところが、しあわせの意識が、震災で変わったという。
「今日と同じ明日」が続くことが、どんなに幸せかを、今度の震災で痛感した、と週刊朝日はいう。
あの大震災で、「当たり前の日常」が当たり前でなくなる瞬間をいやおうなく知ることになった。そうだ、今日と同じように明日が訪れる。それがどんなにしあわせなことなのか。

まさに、ちょうど始まったNHKドラマ「開拓者たち」が、70年前満州からの引揚者たちの苦難の歴史を語り始めた。「今日と同じ明日」が突然消えたのが、前の戦争だった。いつの世でも、幸せとは真逆の「不幸」とは、いかに過酷なものか。
敗戦で突然日常から引き裂かれた開拓民は、みな宮城県の農家出身だった。ソ連の攻撃にかれらは、逃げ惑い家族を失い、引揚げてまた生きようと新しい開拓地に入植、牧畜に挑戦した。

意外なことに、若者たちの幸福度は近年上昇していると、若手の学者たちを取材して、週刊朝日は指摘する。

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新進の社会学者の表した「絶望の国の幸福な若者たち」(古市憲寿著)によれば、現代の若者の生活満足度や幸福度は、ここ40年間でいちばん高いことがさまざまな調査であきらかになっている。格差社会といわれながら20代の若者の70%が現在の生活に満足していると答えている。
将来が不透明だからこそ、 いまここにいる自分たちのまわりを大事にする。そういう意味での幸せ。人間の幸福度の高低は他者との結びつきにかかわる。当たり前の日常こそ、しあわせだと感じている。
大災害をはじめて経験した若いスタッフなのだろう。みな前の戦争の悲劇を知らない人たちだ。300万人の命が理不尽に失われた。

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いったい、幸せの値打ちは、カネなどのものさしで、はかれるものなのか。
昨年、ヒマラヤ山麓のブータン王国から若い国王夫妻がおとずれ、「国民総幸福度」が話題となった。ブータンの国勢調査では、国民の97%が幸せと答えているそうだ。
この国でもDNPやGNPのような経済的な豊かさのほかに、「幸福感」があることを考えてみようということになった。政府も独自の幸福度指標を作ろうとしている。

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法政大学坂本教室は、47都道府県の幸福度を数値化した。それによると、日本一幸せなのは、福井県で、最下位は、わが大阪府であるらしい。
なんでまた大阪なんや、と府民としてはつっこみをいれ抗議したいが、平均寿命や保育所定員比率の低さ、刑法犯の多さなど40の指標で点数化したあげく、どん尻の47位だそうだ。また「府市あわせ」か。自虐ネタでも笑えない。

世界幸福度ランキングというのもある。
一位はデンマークで、日本は90位だった。レスター大学のホワイトが世界178カ国を聞き取り調査し

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たという。
びっくりするほど税金の高い北欧諸国は、国民幸福度では、かなりいいセンいっているらしい。どうして?なんでだろう?
福祉も教育も、よりよくするために税額をあげてまかなうというと、選挙に落ちるからといって、民意をみくびっているのが日本の政治。議員たちは、視察のためには、北欧をよく訪れるらしい。結論は、日本と北欧は違うよ。
デンマークは人口500万人程度、九州くらいのサイズだ。一億人以上住んでいる日本を細かく割って道州制にしたら、幸福なデンマークのような国がいくつつくれるだろうか。

投稿者 nansai : 11:02

2011年12月28日

一月一日 ことしもよろしく

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投稿者 nansai : 14:12

2011年12月27日

十二月二十七日 大阪市は燃えているか?
改革の火の手があがった。


おどおどと、おたおたと、すべて意気消沈の日本で、いま頭を高く上げて矢継ぎ早の改革案を打ち出しているのが、橋下大阪市長だ。これまでの市長には、なかったスピードだ。

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民意。この気まぐれで得体の知れぬ空気のような妖怪の影に、既成政党は怯えきっている。想定外の投票率アップに支えられた民意を振りかざす橋下氏の奔放な動きに気押されたのか。選挙で争った政党連合が、かんたんに批判のホコをおさめて作り笑いを浮かべ、維新の軍門に下った。
みえみえなのは、大義を主張するよりも、ひっこめて、次の選挙対策だ。勢いのある維新陣営を敵にまわしたくないからだろう。茶番だった。
ぼく自身は、大阪市民でもなく投票権もないが、橋下新市長の行動力、現状破壊力に期待を寄せているのだが。

今回の大阪市長選では、一部の名だたる評論家、政治学者たちが、選挙後も、口汚く、といってよいほど、橋下氏をこきおろすのに、実は驚いた。押しなべて、大阪には無関心な在京のマスコミは冷たく、あるトーク番組で、民放の年配のアナが、橋下氏のやりかたを「デマゴーグ」と評したのには、ことばの意味がわかっていないのかとびっくりした。
これほど毀誉褒貶の分かれる人物はすくない。ウイキぺディアを開くと、「橋下徹」の項目になんと41ページもの記述がある。

しかし、ホットに見える橋下陣営には、クールな軍師たちがついて、計画的なロードマップが綿密につくりあげられているのだろう。
上山信一氏著「大阪維新」(角川新書)を読んでわかった。上山氏は、慶応大学総合政策学部教授で、ブレーンの一人だ。大阪市の抱えている積年の病弊の問題点が、CTでスキャンしたように、実によく整理分析されている。橋下陣営の掲げる目標が、目先の選挙目当ての急造マニフェストではなさそうである。

大阪府民のぼくは、「ふしあわせ」と自嘲されている、府と市の不幸で非効率な関係がよくわかっていなかった。
上山氏が、橋本氏に出会う前に、大阪市役所の改革は、もう2004年に始まっていて、関淳一市長の下で、助役の大平光代氏が陣頭指揮をしていたと、上山氏はいう。
翌年に大平氏から出動要請があって、アメリカのコンサルティング会社マッキンゼーの分析手法で、辣腕の元同僚の助けを借りて、大阪市の改革案作りに取り組んだ。2年半の間に市役所の主要事業68の分析を行い、積年の大阪市の病弊が見えてきた。しかし、大阪市の市長―労組―議会のもたれあい構造では、改革は無理とわかったという。
次の選挙で、改革派の関市長は、民主党の推薦を得た平松氏に敗れ、改革は未完におわった。

今度の選挙で、ふたたびボールが改革にもどってきた。
実行力の橋下市長を迎えて、プレー再開ということになる。上山氏のようなブレーンたちが、市長を補佐して、変わるに変われない国や地方自治体のしくみに挑むのは、賛成である。橋下氏は、職員約4万人の大阪市役所はシロアリの巣だと喝破した。
ブレーンの上山信一氏は、かつて二年半にわたり主要事業68の分析を行った。大阪市は必要以上の人員を抱え込み、必要以上の給料を払っていると、「大阪維新」でつぎのように、述べている。職員一人一人は優秀でまじめだが、組織は利権をめぐる「巨大なアリ塚」のようになっている。
大阪市は、「巨大な組織でありながら、目の前の声の大きな議員や特定分野のニーズに対応することに追われている」とも。

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ぼくは、市政の参加権はないが、今度のダブル選挙戦での体制側?のすさまじい橋下攻撃には、まゆをひそめたひとりである。
大阪都という考え方には、勉強不足で、どうなるかよくわからない。だが、大阪府の中核都市のシロアリの巣のような現状に挑戦する橋下市政には市外から固唾を呑んで見守り応援したい。

市政改革とはなんのつながりもないが、ずいぶんむかし描いたオオアリクイの食事の場面をのせておく。テレビ番組でみたのだが、草原にあるシロアリの巣は堅牢で頑丈で塔のようだ。アリクイは鋭いつめでひっかき崩す。そして長い細い舌を巣穴に突っ込んで吸い取りたべてしまう。
もちろん、市政の改革は、なまやさしいものではないだろう。やすやす食べられるようなシロアリではない。反撃もはんぱではないだろう。お皿もテーブルクロスもない。マスコミもどっちにつくか、わからない。

日本全体が萎縮している現在、つぎの選挙が怖いから、無節操なバラマキ行政が再開された。
みずからの改革をまず大阪市がやってみてほしいと願わずにはいられない。


投稿者 nansai : 13:21

2011年12月14日

十二月十四日 
ことしも、せっかく龍の絵をマウスで描いたのだが、賀状を出す先が。

いよいよ押し詰まってきたので、恒例(ぼくが勝手にきめた)のマウスで描く干支の内覧会。
来年のお題は、「龍」。難題である。

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今年は、日本海溝の深淵に潜む龍が、突如、千年の夢から覚め、荒れ狂った天変地異の年だった。くわばらくわばら、来年の世界は、四海静波、おだやかな年であってほしい。
古代中国からわたってきたらしいが、お寺の天井や屋根にひそんでいるが、ほんとの龍をみたものはいない。動物園にもいないから写真がとれない。揚子江のわにがモデルという説もあるときいた。要するに、どう描いてもいいということだ。

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しかし、なかには、被災地に気を使う向きもあって、新年だからといって、ノーテンキに「おめでとう」、とあいさつしていいものか。むつかしいところだが、そこまでは考えすぎだよねえ。

古典に忠実な?山水画風のやつから、龍から脱線してタイガースファン向けと、まとまりなくばらばらに並べた次第。

このイラストのミソは、ペイントという時代物の初心者向けソフトを使用していることだ。ぼくは、マウスをぐるぐるあやつって、たどたどしく描く。わざとではなく、たどたどしくしか描けない。


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マウスは、意味のある曲線をえがこうとすると、すらすらとは描けないのだ。そこは、いまご婦人方に大流行の「絵手紙」に似ている。
だが、ペイントの強みは、○か四角い線のなかをぱっとぬりつぶせることだ。どんな不器用な人でもきれいに塗りつぶせる。また、別の色にさっと塗り替えることができる。

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絵手紙は、筆の上部を持ち、びびらせて描くから、うまい下手は関係ないというのがヒットした理由だろう。だれの手になっても、「下手がいい」、ということになる。はがきをもらった人から喜ばれるから、つぎつぎにファンを増やしているのだろう。

マウスで描くパソコン画は、肉筆でないから、一見して印刷物にみえたりして、あまり人の胸をうつことはないのが残念。あほらしくてまねするひとがいないから、どうしても個展ならぬ「孤展」となってしまう。

しかし、ペイントを使うマウス画のメリットは、その気になれば、すぐに描きだせることだ。下準備がいらない。紙も絵具もクレヨンも。
途中でも、あきたら、すぐ消せる。描きかけも、マイドキュメントに冷蔵、冷凍できるのが、何でもすぐ忘れてしまうぼくにはありがたい。


彫るアイデアさえあれば、印判のもっともらしい偽造は、お手のものだ。いわく因縁ありそうに、彫り師のわざが、数分あれば、マウスでできあがる。

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怖そうな面構えの龍のお笑いバージョン。


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つぎは、干支にこだわらない年賀状アイデア。橋本市制に声援を送りたい向きに。トヨトミリュウとはどうだ。怪獣の頭には千成びょうたん。

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四海静波、家内安全、ただ平穏無事にに過ごしたいなら、龍のかわりに癒しのカピバラはどうだろう。のんびりと、争わず、何も求めず。日々を過ごす幸せがここに。

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タイガースは、いま長い冬眠にはいっている。新監督の指揮下、始動する春まで。シーズンにはいっても、いつまで寝とるんじゃということのないように。

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マウス絵は、ま、しょせんは独りよがり芸だが、落語の「寝床」の大家さんのように自分の芸で人をなやませたりはしないのがいい。

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投稿者 nansai : 13:50

2011年12月07日

十二月七日 あすは、何の日?
NHK「戦争証言」アーカイブをみよう。平成の「万葉集」だ。

この日は、太平洋戦争開戦の日だ。同時に鎮魂の日であるべきだろう。

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70年前、昭和十六年十二月八日は、「大日本帝国」が米英に対し宣戦を布告し、ハワイ真珠湾攻撃の大戦果に、国中が湧きかえった日だった。(現地には米海軍の記念館が建てられ、アメリカ各地では、「リメンバー パールハーバー」の行事がおこなわれている)
七十年後のいま、この日は、国としては、記念日でも、もちろん祝日でもない。思い出したくない、ふれたくない歴史の一ページなのだ。ぼくは小学校四年生。それから4年後、旧制中学二年生の夏に日本は、降伏した。
日本国民は、あやまった国是を熱狂的に支持、アジア諸国を巻き込んだ戦争により、あまりに多くの死者を出し、悲惨な結末を迎えた敗戦につながるからだ。あの戦争の実態を知る人は次々に世を去って、アメリカと戦った事実さえ知らない若い人が増えているという。
まず、NHKの「戦争証言」プロジェクトが、十二月三日土曜日ゴールデンアワーに放映されたことを、ぼくは高く評価したい。NHKは、太平洋戦争開戦70年にあたり、戦争の実相を未来へ伝えるために、当時の兵士、市民の証言を集めてきた。「戦争証言」アーカイブには、800人以上の戦争体験者の証言が4年間にわたって収集されている。いったい戦争とはなんだったのか。かれらの声をきけば、すべて、なっとくできる。

放映にあたっては、幾多の非難、妨害があったと想像されるが、NHK制作陣は、それを超えて、かつての戦争の悲惨な実像を、敵側アメリカのフイルムも編集して、生々しく視聴者に伝えることに成功した。目を覆うシーンもあえて登場させて。
スタッフの使命感とタブーへ立ち向かう勇気をたたえたい。

「戦争証言アーカイブ」は、いわば、「平成の万葉集」といってよい。のちのちまで語り継がれる国民の史的財産は、ネットで世界につながるのだ。これこそ、デジタルではじめて実現できる、真の公共事業である。クラウド化し永久保存できれば、このようなアーカイブからは、だれでもいつでも(とくに、教室で)必要なときにコンテンツを見て、学ぶことができる。これから、さらに発掘されてゆく史料映像を蓄積してゆけば、歴史教育の水準を飛躍的に高めることになるだろう。

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昭和12年から昭和20年までの8年間に、日本国民3005万人が犠牲となった。それも、そのうちの8割のひとびとが、降伏するまえのわずか2年間に、戦禍のさなか命を落としたのだ。
かろうじて生還したひとたちも、今回まで、牡蠣のように口を閉ざして戦争体験を語ろうとしなかった。アーカイブで戦場の実態を証言した人たちは、ほとんどが90歳前後だ。

万葉集にうたわれている古代の戦いでは、「海行かば水浸く屍、山行かば草むす屍」、大君のそばで戦って死のうと戦意高揚の歌がのせられている。
昭和の戦いでは、中国大陸から南海の孤島までアジア全域に拡大した戦いで、200万人の兵士が声もなく戦場に倒れた。恐ろしい数だ。しかも70%が餓死と推定されている。無計画な補給作戦で、糧秣弾薬が途絶したためだ。

NHK戦争証言であらためて確認できたことがある。それは、なぜあれほど多数の兵士、市民が降伏を肯んじず、玉砕、切り込み、自決など、死を選んだのか。
それは、戦後では想像もできない教育と命令のちからだ。
特に「戦陣訓」。中国大陸の戦線で乱れた軍規を粛正する目的で制定されたが、そのなかの「生きて虜囚の辱めを受けず」の教えが、暴走した。捕虜となれば、恥。故国の家族が非国民とされめいわくがかかる。それよりはむしろ死を選べと徹底して教えられた。
捕らえられ生還したある兵士は、恥だ、恥だといまもくりかえす。

命令は、どんなに理不尽でも非道でも、さからうことはできない。軍法会議で殺されると、農民出身の元兵士は証言している。

学校で教わっていないからか。若い人の中には、当時なぜヨーロッパのようにレジスタンスしなかったのかと問う人もいる。周りを海に囲まれた国が制海権を奪われ、通信情報は遮断されていた日本。食糧自給率はゼロに近い。支援どころか全世界を敵に回した閉塞状況は、わからないだろうなあ。

野田総理大臣の中国訪問を直前になって、中国側がキャンセルしてきた。その日が南京事件と重なることもあって、歴史認識をめぐって、不測の事態もかんがえられるということか。
歴史は、双方に重い。認識の差を、どう総括できるかは難しい。水に流したり、ノーサイドとはいかない。
「リメンバー パールハーバー」の日に改めて思う。

投稿者 nansai : 11:20

2011年12月02日

十二月二日 
あの「悲運の名将」西本幸雄監督が亡くなった。

ずいぶんむかしになるが、日本シリーズでは、いつも西本監督のひきいるチームをテレビの前で応援していたことを思い出す。もちろん、毎年というわけではなかったが。力がはいったものだ。
大毎、阪急、近鉄。パリーグの弱小球団をきたえあげ、

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8回も日本シリーズに出場したが、どのチーム
も、あと一歩で破れ、結局西本監督の日本一胴上げはかなわなかった。「悲劇の名将」といわれるゆえんだ。数かずのエピソードは、ウイキペディアにくわしい。
パリーグの試合はほとんどみたことがなく、球場には出向かなかったが、日本シリーズだけは、名将率いるチームに肩入れした。
1979年、広島カープとの第7戦で9回裏のスクイズ失敗は、くりかえし放映されて「江夏の21球」として球史に残る。

「かれの下でプレーするのは楽しかった。父のように尊敬していた。」
その年「赤鬼」の異名で活躍したチャーリーマニエル氏は、元監督の死をおしんだという。大リーグ、フィリーズ監督のかれは、2008年にはワールドシリーズを制覇している。

西本さんは、今年の日本シリーズみていただろうか。
「魂の11球」。第四戦、ソフトバンク森福投手の投球だ。
先発がつかまり、森福が急遽登板して無死満塁のピンチを十一球でしとめた。171センチ、68キロの左腕の小さな図太い投手が、あわや中日に傾いていたシリーズの流れを変えた。

かれはMVPどころか、どの賞にノミネートされることなく、新聞でもほとんど無視された。しかし、テレビの前の評価は違った。
「魂の十一球」の瞬間最高視聴率、なんと、21.7%。
あの「江夏の二十一球」とダブる、とスポニチ紙にいわしめた快投だった。ぼくは、この小さな大投手の名前を、手に汗にぎるこの回まで知らなかった。
「江夏の二十一球」から、31年たっている。
伝説の名将に、合掌。

投稿者 nansai : 11:50

2011年11月24日

十一月二十四日 最近、こんなに、ぼくに効いたCMははじめてだ。でも?

昨日、通院先の医院で、肺炎球菌ワクチンの注射を打ってもらった。CMを見て相談して、その場の成り行きで、一か月前に予約。こまごまアンケートに記入させられ、納得のサインの上だが。

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ある日突然、中尾彬がCMにでかい顔のアップで現れた。自分も肺炎でえらい目にあって死にそうになった、65歳過ぎたら肺炎球菌ワクチンをと、紹介する。
日本人の死因の第4位が肺炎だという。

そういえば、最近肺炎でなくなる老人がふえたな。疑い深いぼくにも、65歳過ぎたらといわれて、どきり、妙に説得力があった。
ちょっと気になったのは、短いCMの画面では、どこが広告をだしているか、赤いマークが小さくてよくわからない。わざとだろう。どうせどこかの製薬会社だろうが。親切な広告だが、仕掛け人がみえない。

へえ、肺炎にワクチンが効くのか、と信頼する通院先のドクターにきいてみた。
「テレビでみたのですが、あんな注射、効果あるのですかねえ?」
いつもは辛口意見の先生が、一も二もなく、ゴーサイン。予約しておきましょうということになって、あれよあれよ。

医院によってばらつきがあるらしいが、注射代金は、保険がかからず、9000円だった。パンフレットもなく、かかりつけの先生を信じて、「肺炎球菌」とは結局なんだかわからないうちに、注射は五年間効き目があるそうだ。よかったのかなあ。どこかに保存するようにと、注射日時シールをもらった。

あとで、グーグルを経てサイトをみたら、ハイエンヨボーコムに延々と「肺炎予防推進プロジェクト」のくわしい(読めばだが)解説がのっていた。覆面で仕掛けた広告主は、MSDという企業らしい。
「65歳過ぎたら肺炎球菌ワクチン」
と、政府広報か公共広告を装っている手口が、ちょっとひっかかった。お役所からのお知らせともとれるからだ。うたがってかかれば、「正義」をよそおった巧妙な勧誘ともとられてもしかたがない。医者の口添え、是認がなければだが。
ぼくは、くわしい解説を読まずじまいで、ドクターを信じて輸入ワクチンを注射してしまったことになる。ネットにアクセスできない65歳以上の人のほとんどの人がそうだろう。ドクターがOKならば、保険がかからなくても、ま、いいか。それほど通院先の懇意な医者への信頼はあついのだが。
中尾彬のCMをユーチューブで探したが、こちらは行方不明。ぼくの関心を見事つかまえたCMは幻だったのか?

投稿者 nansai : 15:01

2011年11月18日

十一月十八日 親子げんかに「正義」はいらない

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クライマックスで敗退したら、はいそれまで、阪神ではとっくに野球シーズンは終わっている。日本シリーズはひとごとである。関西のスポーツ紙も売れるわけがない。

そこへ、降ってわいたビッグ?ニュース。
「巨人、クーデター」
閑古鳥をかこっていた関西のスポーツ紙がとびついた。
日本シリーズそっちのけで、デイリーデイリーの見出しが躍る。「読売巨人清武代表の涙の告発、渡辺会長は「球団を私物化」とある。
清武代表は、文書で渡辺会長を球団人事に口出ししたことがコンプライアンス違反として告発、記者会見も。それも文部科学省で。
ナベツネ御大もだまってはいない。著しい名誉毀損だ、謝罪を求めると反論したという。
巨人のフロントは、クレムリンのように鉄壁の一枚岩だと思われてきただけに、意外な内輪もめ、というより前代未聞の内部告発だ。

古来、「隣の不幸は鴨の味」というから、こたえられない。マスコミ各社はやじ馬と化し、ここにいたるまでの巨人内部の事情をこまごまと解説してくれる。泥仕合は興味しんしんだが、しょせん人事をめぐる親子間のメンツの問題らしい。
ゼネラルマネジャー清武代表が「正義」をふりかざしたのに、テレビのお手軽な世論調査では、一杯機嫌のサラリーマンの意見は、おおむね、「同情はするが、ぼくは家族が大事だから、あんな行為には出ない。」

あげくのはて、毎日新聞は社説で、大まじめに「野球は社会の公器だ」として、「大リーグを見習え、所有企業の広告塔ではない、コミッショナーが出てきて巨人に注意せよ」とぶちあげた。たかが、内輪の縄張り争いなのに。
ナベツネ氏は、自分を馬主と思っているに違いない。かれからみれば、ジャイアンツは、負けがこんで大レースにも出られない競走馬のような存在だろう。天下の公器とは考えていないはずだ。

お家騒動といえば、自慢にならないが、かつては阪神のお家芸だった。関西の野球ファンからいうと、巨人のフロントには苦い思い出がある。
巨人の無軌道な選手取りは、手段を選ばず、かつて、南海が別所や長島をさらわれ、阪神がくじで引き当てた江川投手を政治家をつかった妙な口実で交換させられたり、枚挙にいとまがない。江川取りの際の「空白の一日」のように、今回も「コンプライアンス」とか「名誉棄損」など法律論?を持ち出すくせがある。
それみたことか、といってみたいが、大人気ない。

全世界が暗い話題でうつむいているとき、このような箸のこけたような話題を、新聞テレビが大きく取り上げ、TPPも日本シリーズもそっちのけで、ぼくら野次馬もそれにのっている。
日本は平和な国なのだろうか。多分。

投稿者 nansai : 13:40

2011年10月28日

十月二十八日
日本の農業をどうするのだ、と聞かれても

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TPPに参加するかしないかで、尊農攘夷、日本中が二つにわかれてもめている、とニュースは伝える。
ふつうのひと、つまり消費者かつ有権者には、ことのしだいが、よくわからない。

「参加すれば日本農業は壊滅する」と、全農は反対し、人や署名を集めて、気勢をあげる。テレビに映るのは、農家代表のシュプレヒコールの場面ばかり。
鉢巻き締めて、全農の指導者は叫ぶ。政府は急いで日本農業の行く末の方針をださねば、TPP参加絶対反対。といわれても、国民は、消費者の立場から、先送りと失敗を重ねてきた農政の迷走振りをよくわかっていなかった。落選がこわい政党は、目先の農村票が、なによりたいせつだ。数はチカラだから。
行く末を見据えた国益としての農業対策は、もしあるとしても、口がさけても約束できなかったと思う。

都市に暮らす消費者は、長年、自分たちの税金を湯水のように使ったあげく、いまの耕作放棄地と農業の担い手が跡継ぎがそだたぬままに老齢化した結果について、無関心だった。長年の農業振興という名の公共工事の無駄遣いを認識していなかった。

もちろん、これから企業の力など導入して、新しい試みでカイゼンすれば、局面が開けることを期待したい。しかし、いまのままでは、先はみえない。

過去をふりかえり、さきざきを考えるタイムマシーンのコックピットで、スーパーコンピューターのデータ(いま出ている新書版の解説書4,5冊分でオーケーだ)から読み取ると、どうなる?
しろうとのぼくに見えるのは、つぎのような景色だ。
日本の農地は、いくら税金を投入しても、耕作不能地がますますふえる。農地を耕す人がいよいよ老齢化を超えて、ついに不在となる。職業として、水田農業をこれからの若者は、認めなくなる。家族が養えないからだ。
とすると、ゆくゆくは、日本の農家は、耕作放棄か、(いまでも農協や工場で収入を得ている兼業農民だ)
嫁さんだけでなく他国から移民に耕作をゆだねるかだ。(これも選択肢のひとつだ)

世界人口が80億をこえ、このままでは食料不足は、目に見えている。

日本のように国土がせまく、自給率に懸念をいだくよその国は、どうしているのだろう。
自国の農業の限界をわきまえて、国境を越えたアイデアで行動しているらしい。
たとえば、お隣の韓国。
「穀物調達、官民で海外開拓」と日経新聞で報道されている。食料不足による価格の高騰にそなえて安定ルートをつくっておくねらいだ。政府と総合商社が、官民の資金を活用して、共同事業体を組み、海外の資産拠点や物流網の構築に乗り出すとある。まず、共同出資会社を米国にたちあげ、小麦やとうもろこしや大豆などの穀物を輸入する。ロシアやブラジル、ウクライナ、東南アジアに段階的に拠点を作る計画だ。
次はデンマーク。
デンマークの養豚業者は、国内での事業拡張にみきりをつけ、とくに東ヨーロッパに広大な土地を確保し、大規模養豚経営のための投資を2004年からはじめている。
「デンマーク、ノルウェー、ロシア、バルチックボーグ投資会社という3つの国名を織り込んだ会社が、バルト海岸のカリングラードで2500ヘクタールの土地でプロジェクトを立ち上げているという。(ケンジ ステファン スズキ氏の著書から)

いづれにしても、どこの国も官民の大資本が、国境を越えて、このような計画をうごかすのだ。
これから人口が減り、狭い国土に農耕適地のすくないわが国は、国境をこえた柔軟な発想が、どうしても必要になる。国も、生き残りをかけている企業と同じように、マーケティングが必要だ。

日本も自給率を高めるには、いまの円高を活用して、世界と農業で手がつなげるのではないか。

投稿者 nansai : 16:26

2011年10月17日

十月十七日 ピリオドの月。トラは死してTシャツに。

未曾有のこの国難にプロ野球なんか、という自粛気分の開幕だった。


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ことしも、阪神は、阪神らしく、戦ったと思う。そう、阪神らしく。そして、Bクラスに落ち着いた。
クライマックスシリーズに参加できなかったとして、監督は「辞任」という名の解任。

ひともうらやむ補強をしながら、土壇場のここぞというところで、音量だけは世界一の大声援をバックに、踏ん張りきれなかった。

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あまりにも、いいところで、打てな過ぎた。あれれ連敗という毎度おなじみの歯がゆいパターンも、阪神らしい。
力のある選手たちも大観衆の前でいっしょうけんめいプレーしたように見えたが、ことしもへとへとになった終盤で息切れし、結果が出せなかった。優勝争いから脱落してからは客足は一気に減少したと報じられた。
阪神ファンたるもの、いつも最悪のシミュレーションを覚悟し、ま、楽しまにゃ。(ときに、あまりに好調で勝ち進むと酔いしれながらも、待てよ、こんないいことが続くわけないと、そわそわ落ち着かないのだ。)

取りこぼしが続き、天王山の大阪ドームで空席が目だったので、選手もぎょっとしたらしい。今季の観客動員は、成績とは違い12球団トップだが、3季ぶりに300万人の大台を割るらしい。

ファンの怒号で、球団もあわてたのだろう。目の肥えたトラキチからみれば、なにしとるんじゃ、という采配で、動員数が落ちたとなれば、ほってはおけない。クライマックスに出場できなかったら、監督コーチそろって切腹の処分を発表。

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真弓監督も、二年前、突然指名されて、とまどいながら監督を引き受けた。
ハンサムで名選手ではあったが、監督のリーダーシップ、技量、経験を見込まれたわけではなかったから、白羽の矢を立てたほうに大きな責任がある。契約は、あと一年のはず。
生え抜きの阪神出身でなかったから、古参選手への遠慮もあり、やりにくそうだった。
古参に甘く若手に厳しいのが、阪神の伝統で、だから出場の機会の少ない若手が育たないと、スポーツ紙はきびしい。

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新監督選びは、なかなか難しい仕事だ。
まず、勝つ能力のマネージメントが必要、つまり勝てる人材への投資だが、カンタンなはずがない。ともすれば、ひいきの引き倒しになりがちの人気と現実の実力を天秤にかけ、新陳代謝をはかる、これがむつかしい。
ファンは勝手な注文をつける。毎試合、自分のひいき選手(実力は伴わなくても)にでてほしい、いいプレーを見たい、勝ってほしいのだ。

球団として、もっと大事なのは、興行成績を維持することだろう。
なにしろ日本一のドル箱人気球団の利益計画だ。タイガースファンという、大球場を満員にしてくれる大観客を決して減らしてはならない。阪神電車と甲子園の運命がかかっている。
むかしある代表が、「優勝はするなよ。二位でいい。」といったとか。優勝すると、何かと物入りだから。経営者としては、これはおそらく本音だろう。ファンとしては、優勝して溜飲をさげたいのに。

中日は、日本一の八年目の優勝監督と契約を更改せず、ここらで新しい風を入れたい意向らしい。人気回復を考えたか、ドラゴンズはえ抜きの名選手、71歳の元監督が起用された。
野球は興行だ。勝ち続けても、球場に来る観客が増えるとはかぎらないと割り切ったのか。胸のうちはよくわからない。監督人事は、大リーグではどうなのだろう?毎年勝ち続ければ、首にはならないのでないか。

阪神球団も、つぎの監督候補は、タイガース生え抜きの中からと選ぶつもりという。野村、星野監督招聘の前は、身内から選んで、なぜか過去さんざん痛い目にあってきた。

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日本シリーズは、このままゆくと、不人気シリーズになるかもしれない。関西の スポーツ新聞の一面は、トラの次期監督を面白おかしく書きたてるだろう。内部昇格なら、和田コーチが有力らしい。ぼく個人は、プレーボーイ誌のあげる元ヤクルトの古田が適任と思うが、むりやろなあ。

阪神の人気低迷は、球界にくらい影を落とす。某紙によれば、巨人のナベツネ御大は、タイガースは落合監督をとれ、とけしかけているという。阪神巨人が盛り上がらなければ、セ・リーグの明日は望めないという読みからだ。

ともあれ、新監督の下、タイガースに鬼も笑う来年を期待しよう。再出発のはなむけに、Tシャツ用のデザインを、ぼくのトラ・アーカイブからひっぱりだした。「カーネルサンダースの呪い」祟り封じも。


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投稿者 nansai : 15:13

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