2005年03月09日
三月九日(水)
取るに足らないことだが、マウスのらく描きをしながら、最近、発見したことがある。従来の絵を描くこととは違う、こんな楽しみ方もあるということだ。
いま、ディスプレーのうえにあらたに描くことも面白いが、むかし描いたものにほこりを払って、新たな思いつきを加えて、変化をつけることは、もっとすばらしいと思う。
放り出しておいたものの、仕上げにもなる。当初考えていたアイデアや形より、まったく違ったものが生まれることだってある。
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数年前に描こうとしたのだが、この酒を飲んでいる老人のかま
えが、なんとなく気にいらなかったのでいやになり、そのままにしておいた。
ある日、ふと、思いついてペイントの「変形」で斜めにゆがめるメニューを試してみた。霊験あらたかだ。10%か20%ゆがめてみたら、ふしぎな効き目が現れるのだ。なんと、ぼくの未熟ならく描きの及ばなかったいい線がでているではないか。
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想定外だ。これは、うれしいねえ。酒好き老人の徳利を抱えて陶然とした表情が出せた。
いうまでもなく、パソコンは、忠実な記憶力ロボットである。ぼくの描くようなとりとめのない画像の記録には、驚異的な効力をはっきしてくれる。
アーカイブから引っ張り出してかつて描いた絵に出会うとき、どうでもいいような些細な忘れていたことどもが、新鮮にみえてくるのが不思議だ。こころを揺さぶるのだ。それだけ記憶力がおとろえているということなのだろう。
それに発想を変え手を加えるのは、とてもらくちんである。エネルギーが、かからない。くわえて、MSペイントの「変形」メニューなど、本来の絵画では、考えられない安直なデジタル手法が、しろうとのぼくの手助けをしてくれる。結構これでアナログなのだ、かつての画家たちが、はじめて写真をもとに描いたようなものではないか。
デジタルはたいしたもんだ、と、あらためてパソコンにさほど強くないぼくは思うのだ。
投稿者 nansai : 2005年03月09日 10:12


