2005年03月30日
三月三十日(水)
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アメリカの世論はまた二つに割れた。それも、人間のしあわせというより、宗教的価値観をめぐってだ。
植物人間状態が15年間続いている41歳の女性の生命維持のための栄養を送るチューブをはずす問題で、尊厳死を見みとめるかどうか、親族と夫のあいだで法廷で争われた。
それにくわえて、生きているのに餓死させるのか、絶対に尊厳死反対を叫ぶ宗教票にからむ政治家、大統領までが介入しようとして、全米の問題となった。結局は、最高裁は尊厳死を支持。
どこの家庭も他人事でないから、食卓の話題となった。
あらためて、明日はわが身、リビングウイル(生前遺言)で終末治療をどのようにすべきかをはっきり文書化しておかなければならないということになった。
遺言書の様式フォームがダウンロードできるようにもなっているらしい。
女性が入院しているホスピスの前では徹夜で反対を唱える支持者たちが祈りをささげているという。
栄養補給チューブがはずされて二週間ちかくになる。刻々と死は迫っている。モルヒネが投与され、苦痛なく、女性は、最後がむかえられるらしい。
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日本のテレビでも、コメンテーターの一人が、このニュースをみて、イラクであんなにたくさんの人が毎日殺されているのに。「これは、アメリカの偽善だ」と吐き出すように述べていた。
アメリカという「民主主義国家」は、いつのまにか、イランと同じような宗教原理主義によって、票が左右されるようになった。選挙で争われるのが政策でなく、神や善悪が持ち出されて、宗教的価値観で事が決まるとなれば、こわいことだ。
60年前の神国日本でも、「国体」を護持するために、降伏の決断が先送りされて、何十万人の命が失われたのだ。
われわれ日本人は、古来、「ぽっくり願望」が強い。「ぴんぴんころり」は、いまや国是である。そう願いたい。
投稿者 nansai : 2005年03月30日 12:33


