2005年04月15日
四月十五日(金)の二
いろんなタッチの絵「のようなもの」を、自分ひとりで勝手に描き、思いつくままに、脈絡なくこのラク描き絵巻物にのせている。画風というほどのものはないが、あきっぽい浮気モノである。だから、ごちゃまぜだ。なんでもありの、昼飯屋のおかずのショーケースのようだ。
ときに、前に描いたあのタッチは、われながら良かったなあ、と、まれにではあるが、ふりかえって気づくことがある。
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でも、そのときの気分で、なにかがはずんで、絵が勝手に描けたというところがあって、再現が難しいことに愕然とする。偶然が描かせたのだろう。気分が違うと、同じような絵は、もう描けないのか。それは、ぼくが、しろうとだからだろう。プロの人は、偶然をたのむような、そんな経験はないのだろうか。
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しろうとの特権で、いろんな絵をあれこれ思いつきで工夫して描いてみたい。べつに商売にしているわけではないから、気分に任せて、くるくる絵のタッチがかわっても、どこからも文句はこない。
これがレストランで、シェフの思いつきや気まぐれでソースの味がひんぱんにかわったら、ごひいきの客はきっと怒るだろう。
横に流れるこの絵巻は、時間とともに、きわめてゆっくり動いている、いわば回転寿司のベルトコンベアである。
ぼくは、この上に、一日に三点ていど、自分では吟味したつもりのスシを握って、置く。お客の顔がまるでみえないコンベアに。
ネタも、自分が、うまいと思えばいい。すし屋の大将としては、失格で、わがまま極まりない。ほめられても、くさされても、なにかいわれるのが、いやなだけだ。
投稿者 nansai : 2005年04月15日 16:55


