縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2005年05月25日

五月二十五日(水)

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午後、東洋陶磁美術館で開かれている、デンマーク王室の磁器コレクション「ロイヤルコペンハーゲン展」をみにいってきた。京阪電車で一駅の距離だ。
こじんまりした美術館は、とても大阪とは思えない、緑したたる静かな環境の中之島公会堂の前。入場料900円。昼下がりの薄暗い会場には、おばさまたちが多い。二千円のカタログは、もう売り切れていた。

デンマーク王室ゆかりのロイヤルコペンハーゲンは、欧州屈指の名窯である。今回は、絢爛豪華な「フローラダニカ」シリーズが、展示の目玉だ。
十九世紀に123年もかかってやっと完成したデンマークの野生植物図鑑から、モチーフをとった。
細密に印刷された銅版画のボタニカルアートを、絵筆で皿や花瓶の曲面に移すのは、研ぎ澄まされた名人芸と気の遠くなるような集中力が必要だったろう。チーフデザイナーは、失明したそうだ。

オリジナルのセットは、もともとロシアの女帝キャサリン二世への献上品として企画されたが、彼女が完成前になくなったので、いまもデンマーク王室の公式晩餐会で使用されているらしい。

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一般に親しまれているのは、ブルーフルーテッド・シリーズだ。なかでも、「メガ」というあたらしいシリーズは、十八世紀からしたしまれてきた伝統のキクの絵柄の部分を、なんと、そのまま、拡大したデザインだ。
新鮮な感覚が受けて、ベストセラーになっている。このアイデアは、卒業制作のため訪れた26歳の年若い女子学生のデザイナーの卵が、思いついたというからすごい。ほのぼのする話だ。

投稿者 nansai : 2005年05月25日 16:34

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