縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2005年6月 3日

六月三日(金)の二

JRや地下鉄など、駅の乗客向け表示お知らせや警告をみるのが、好きである。駅ごとに、いろんな工夫をしている。なかには、なりふりかまわず、手書きでセロハンテープ止めも多い。

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「駆け込み乗車はおやめください。」「閉まるドアに注意、指詰めに気をつけてください」とか、エレベータのなかでペットに糞をさせるな、大きな文字でトイレの位置を知らせる「女性用」「男性用」など、コマーシャルと違い緊急な切実なおしらせばかりだ。イラストをつかったり、遠くから目立つよう、わかりやすく、時には、駅長名で、怒りもあらわに、と苦心さんたん、創意工夫をしている。どこそこへ行くのはどう行くのか、同じ質問が一日、何百回とよせられるのに、うんざりしたさまが、よくわかるのもある。苦労のかいあって、成功したのあり、失敗におわったのあり、いろいろだ。プロに頼んでこぎれいにデザインされたのに失敗作が、見受けられる。
がんばってほしい。頼まれてもいないが、一乗客のぼくも、このような駅ナカ表示のアイデアを勝手に考えてみている。たとえば、若者がまったく無視している優先席。あの表示は、いったいなんだなどと、フンガイしながら。

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「発車間際の駆け込み乗車は、大変に危険です。絶対におやめください。駅長」
どこの駅にも、かならず、こういった張り紙がテープでとめてある。
「重大な事故につながる恐れがありますから、絶対におやめください」とも。

先日、それを、やってしまった。
夕方、新幹線に乗るのに、珍しく定刻かなり前に、ホームに上がった。ゆうゆうゆとりをもって、新聞と飲み物を買い、座席番号を確かめてどっかりと腰を下ろして、さてと新聞を読み始めると、どうもアナウンスから流れる停車駅が、違うようだ。
あわてて左側ホームをみると、まさにわが「のぞみ」が発車せんとするところ。泡を食って、飲みかけのビールはそのままに、網棚から荷物をひっつかんだ。
あたふたとホームを横切って、滑り込み乗車、あやうくセーフ。やれやれである。ああ、しんど。
どじだ。べつに急ぐ旅じゃなし。乗り遅れたってたっていいのに。
どうして、とっさの場合、こんなにワーキングメモリーが混乱するのか、ケイケンが何の役にも立たぬことは、わがバンカーショットをみてもあきらかである。

投稿者 nansai : 2005年6月 3日 19:14