縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2005年6月16日

六月十六日(木)

さいきん、小泉首相以下政府要人たちが、「クールビズルック」とやらノーネクタイのシャツ姿で、省エネをPRしているとおぼしきシーンを、テレビでちょくちょく見る。
どう見ても似合わない閣僚たちの照れ笑いをみて、どことなくしっくりこないのは、なぜだろうと思っていた。
ニューズウイーク日本版のワグナー副編集長のコメントが傑作だ。
なぜ、ちっともクールでないのか、だらしくなくみえるのか。氏いわく、クールビズを着ている人は、ニュース映像でみる連行される容疑者そっくりなのだと。
かれは、ノータイは、いかがなものかという意見だ。
ネクタイが役に立たない衣料であることは認めるが、ウエスト周りが緩んだ中年男から取ってしまったら、どうにもしまらない。

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背広とネクタイが百年前からほとんどかわらないのには、理由がある。どんな男がどんなときに着ても、とりあえずさまになるからだ。以上が、ワグナー氏の意見。うーん、とりあえずか。洋服の本場の外人さんの説だからか、妙に説得力がある。

「クールビズ」が、環境省の提唱だったとは知らなかった。
このヘンな名称も公募したらしい。
室温28度のオフイスで快適に過ごすために、ノータイとノー上着でゆこうという趣旨という。
体感温度で2度の差があるそうだ。
自分が涼しいだけのためではない、エアコンの温度を下げすぎないようにして、無駄な電力を節約しよう、というところが省エネの眼目なのだ。二十八℃より部屋の温度を下げないという、数値目標が明示されているのは、大きな進歩だ。暑いだろうが。

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大昔、1961年にも、「ホンコンシャツ」つまり半そでワイシャツの普及キャンペーンがあった。あのときも、ノーネクタイで半そで開襟シャツだったかなあ。暑い日本の夏にテトロンなど新合成繊維を普及させるのが目的だった。

投稿者 nansai : 2005年6月16日 17:25