縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2005年9月 1日

九月一日(木)

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阪神には見かけないアンダースローの、阪神にほしい投手である。
ロッテ マリーンズの右腕渡辺俊介選手だ。珍しい下手投げで、最初はプロの評価も低かったが逆境を乗り越えて、いい働きをしている。
球威は120キロしかでないが、からだを大きく前傾させて、マウンドぎりぎり、地上5センチのところで球を放す。右ひざは地面についている。「世界で一番低い位置」から投げるといわれている。12球団唯一のアンダースローだ。
下手投げ投手は、90年代には絶滅してしまったらしい。からだをひねるフォームのせいで、選手寿命が短いからだろうか。
むかしから、ぼくのごひいきは、アンダースローが多い。南海の杉浦、西鉄の武末、阪急の足立、山田もそうだった。
みな冷静で頭脳的な投球で、強打者をきりきりまいさせていた。日本シリーズのような大舞台に強かったと記憶している。だれでもいい。阪神にほしいなあ。

昭和34年、南海の杉浦投手は、日本シリーズで、王、長島を擁する巨人に四連投四タテを食わせた。打ち取られた長島の無念そうな形相を、いまも覚えている。史上最強のアンダースローだった。
シーズン中の記録も、想像を絶する。三十八勝してわずか四敗。勝率なんと九割五厘、52イニング三分の二の連続無失点だった。
シリーズ優勝直後のインタビューで、「ひとりになりたい」とつぶやいたと、「ソフトバンクホークスの歩み」に出ている。(鶴岡監督率いた南海と、その後のダイエー、ソフトバンクは、ぼくは、まったく違うホークスだと思っているから、ちょっと戸惑いを感じるのだが)

投稿者 nansai : 2005年9月 1日 16:04