縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2005年9月30日

九月三十日(金)

10-1.jpg

予定通り、阪神優勝。5‐1.巨人、ほとんど無抵抗のまま。岡田監督胴上げ、祝勝会のビールかけ。
一方、喜びきわまって暴徒と化したトラキチどもは、ミナミで、タクシーの屋根に乗ってぼこぼこにしたり、数は減ったが目立ちたがりは、大腸菌のうようよしているどぶ川にとびこんだりしたらしい。まったく懲りない面々で、ご苦労なことである。

今朝は、駅の売店で、スポーツ5紙をセットにした優勝記念保存版袋いり650円を買った。
しかし、ぜいたくをいうようだが、二年前にくらべると、感激がそれほどでもないのは、どうしたわけだろう。
雌伏した苦節十八年にくらべれば、ことしのは、優勝の重みが違うといわれれば、それまでだが。
当日の切符はペアで16万円したが、すぐ売れたという。優勝が刻々と近づくと、試合が終わらないのに感極まりもう泣き出している人もいた。

かつて下位を低迷していたころ、よそのチームが優勝祝賀会でビールかけの馬鹿騒ぎをしているのを、毎年、ぼくらは、覚めた目つきで、みていたものだ。
昨夜おそくまで繰り返し流れる阪神優勝のビールかけを、同じように、覚めた目で眺めている自分がいる。どうしたことだ。

10-2.jpg

「いとしいダメ虎はどこにいった」。毎日新聞大阪版?朝刊は、気持ちよく、痛いところをついてきた。
「東京がなんぼのもんじゃい」昔ながらの阪神ファンは、いろいろな理由付けをして、勝てない阪神に肩入れしてきた。これから強くなってしまった阪神と、どうつきあったらいいのか。まぶしくて、戸惑いがかくせないのではないか、というのだ。

10-3.jpg

反骨評論家の井上章一教授は、強いチームを応援してなにが、楽しいんや」と長年つっぱってきた。03年以後のファンは、物語に飢えている「付和雷同型や」とばっさり。02年以前のファンといっしょにしてほしくない、といいたげらしい。ぼくも井上説に同感である。おそらく北杜夫、山藤章二の諸先生も同意見であろう。

10-4.jpg

海の向こうはたいへんだ。大リーグは、松井のいるヤンキースとレッドソックスの宿命の対決だ。シリーズ優勝を賭けて、倒すか倒されるか、真剣勝負がとことん最後まで続くらしい。遺恨のニューヨーク対ボストン戦は、地元では、すごい盛り上がりだろう。見ごたえあるデスマッチだ。
本来、巨人阪神戦こそ、宿命の東京対大阪の対決になるはずなのだが。今年は、あっという間に巨人が脱落し、俺竜中日がレースの途中でうずくまってしまった。拍子抜けとは、このことだった。

10-5.jpg

この絵は、二年前に描いたもの。
悲願の合言葉が「勝ちたいんや」「ぶっちぎれえ」だったかなあ。あのときは興奮したなあ。

阪神優勝の号外は、大阪では奪い合いだったが、東京では、そんなものはいらないよとは道行く人に無視されているさまが、テレビでスナップされていた。当たり前だが、おかしいね。
野球も、サッカーと同じで、これからは地域密着でないと、生き残れない時代になってゆくのだろう。さっそく優勝パレードをめぐっては、大阪府と兵庫県が綱引きしているみたいだ。
その前に、日本シリーズでは、強いホークスに一泡ふかせて、セリーグのお山の大将でないことを、はっきり示してほしいものだ。

投稿者 nansai : 2005年9月30日 15:51