縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2005年10月25日

十月二十五日(火)

拝啓 郵政公社社長殿

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メールもケータイもきらいなぼくは、古い友人たちと封書やはがきで文通をたのしんでおります。先日の日曜日、さしたる用事でもないのですが、長い手紙を書き上げて80円の記念切手をはり、家から500メートルもありましょうか、遠いポストまでてくてく歩いて投函しました。
数日たって、もうそろそろ返事がとどいてもいいはずだと思っていたら、いつのまにか当家の郵便受けに逆戻りしていました。「10円不足」のフセンをつけて。便箋一枚分、重かったのか、差し戻しです。家内があわてて10円切手をはって、あらためてポストへ。規則は規則かもしれませんが、10円の不足料金徴収のために、コストがかかるユニバーサルサービスもごくろうなことです。
ぼくは、たいした用事でもない手紙のやりとりに、決まった料金で配達サービスを利用させてもらっています。郵便事業の赤字を考えると、こころぐるしいかぎりです。でも、料金不足10円のために、お互いの時間をロスしました。便箋一枚分の「過積載」の追加料金10円を見逃すほうが、経費の節減ではないでしょうか。公社にまだ残っている「官僚主義」なのかな。

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それに、安い料金の恩恵にあずかっている、ぼくがいうのもへんですが、21世紀の手紙の配達は、もっと値上げしないと、郵便事業は維持できないのではありませんか。ぼくの出す手紙が配達してもらえないようになりはしないか、心配です。
先日ロンドンにエアメールで手紙を出すのに、窓口で料金をきいたら、同じくらいの重量で、たった110円でした。物価に比べて安いなあと思いました。これではやってゆけないのではないでしょうか。窓口に並べてあったタイガースの絵葉書セットが、900円でした。どこかへんだねえといったら、局員の人も笑っていました。

郵便物や電報の物流コストは、いくら合理化しても、人が配達するかぎり、決して安くなりません。その赤字を埋めるために、公社が、不得手な金融サービスで穴埋めし、国家財政を妙にゆがめることにはしないでほしいと思います。

投稿者 nansai : 2005年10月25日 10:50