縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2005年11月30日

十一月三十日(水)

今朝は、失敗した。
朝、地下鉄梅田駅の階段を駆け下りて、発車寸前の難波行き電車に飛び乗った。ラッシュが過ぎて車内は、がらがら。座っているのは、ほとんど女性(それも中高年の)。おっさんも数えるほどだが、ちらほらと。
カンのにぶいぼくも、しばらくして気づいたのだが、様子がおかしい。なぜか、回りの女性たちの視線が突き刺すようで痛い。おばはんたちが、ちらちらと非難がましい目でぼくを見ている。お呼びでない、雰囲気だ。
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しまった、すんません、女性専用車に乗ってしまったのだ。車内に、専用車の表示は見当たらないのだが。
悪名高い大阪市営地下鉄の女性専用車は、平日は、車内がすいていても、一日中男子禁制なのだ。
しかたなく、じっと、目を閉じて考え事をするふりをした。
しばらくすると車内アナウンス。「痴漢は犯罪です。見かけられた方は、」と続く。いまや人畜無害のこんな爺さんでも、身の置き所がない。電車はがらがらで、まわりは、あんなおばはんたちなのに。
ラッシュアワーならいざ知らず、いったい何のための専用車や、とつい愚痴るのは、よくない遠吠えだ。

投稿者 nansai : 15:32

2005年11月29日

十一月二十九日(火)

なにか絵(のようなもの)を描きたい。そんなばあいのヒントとしては、年賀状は、おもしろい。はがき大に、ちょこんとおさまる、ちいさなアイデアさがしは、パソコンむきだ。
干支にこだわらなくてもよいのだが、副産物として、
「四角なイヌたち」がぞろぞろ登場。気まぐれなぼくとしては、こんなちゃらんぽらん?省エネ・タッチが気に入っている。
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初めての人が、こんな風に「ペイント」を使って、かんたんに絵を描く方法は、最近NHKの趣味番組で教えている。絵の具箱からの色の出し方もていねいだ。出ている先生とぼくとでは、まったく趣味も流儀?も違うが。テキストも出ている。
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投稿者 nansai : 17:08

2005年11月28日

十一月二十八日(月)‐二

テレビでは、このところ、連日、京都の紅葉が、紹介されている。箕面のは、どうだろう。タクシーの運転手さんも、後ちょっとで正月ですなあ、一年のたつのが、ほんまに早いわ、とぼやく。
クリスマスは、この異教徒の国では、始まる前から食傷気味だ。でもせっかくだから、隣のイタ飯レストラン「マリアン」のために、マウスを動かして、クリスマスツリーのポスターを、こちょこちょと描くことに。

店の前の公園のお化けのようなヒマラヤ杉を、ルミナリエに負けず飾り立てる、という趣向だ。
くまの大将のそばで、寒さに震えているのは、店においてある石造りの老ロバ。推定25歳。元気を出して、な、メリー クリスマス。

投稿者 nansai : 17:34

十一月二十八日(月)

トリ・インフルエンザで、世界中が大騒ぎだ。渡り鳥がウィルスを運ぶのだ。たいしたことにならねばよいが。
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このウィルスが突然変異すると手がつけられないと報じられている。人から人へ映り始めるからだ。この新種に免疫のある人はいない。「スペイン風邪」の二の舞はごめんだ。
タイの農村の主婦が、ご主人をなくして途方にくれているのを、テレビでみた。たった三日で高熱を発して亡くなった。親戚から死んだ鶏を貰ってきて、さばいたのだそうだ。
前回の中国でのインフルエンザは何百万羽の鶏を処分して水際で食い止めた。今回のばあいは世界に広がりすぎた。
水炊きやケンタッキーフライドチキンのように加熱すれば大丈夫らしい。だが、足りないというワクチンは、はたして効くのだろうか。感染の進展をみないとつくれないらしいから、専門家も、不安げだ。

今年は、酉年。年賀状はニワトリにこだわって描いたのを思い出した。やれやれ、とんだ酉年だった。

投稿者 nansai : 14:10

2005年11月24日

十一月二十四日(木)

奇想をきそうクリスマスツリー

あちらでは、クリスマスツリーは、祭りの主役である。
近年馬鹿でかい超高層ツリーがはやりらしい。などなど、アイデアは出尽くしたかと思ったら。さすが、アイデアの国々だ。テレビニュースを見て驚いた。
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イギリスでは、黒いツリーに人気があつまっているとか。
モダンなインテリアに、黒色はシンプルでよく合うのだそうな。

一方、アメリカでは、逆転の発想。さかさまのクリスマスツリーがよく売れているらしい。通信販売で600ドルのがもう売り切れという。天井からぶらさげたり、台の上に逆立ちさせたり、ご苦労なことだ。プレゼントがツリーの足元にたくさん並べられるのも好評だそうだ。
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投稿者 nansai : 16:58

2005年11月23日

十一月二十三日(水)

勤労感謝の日
頼まれもしないのに、年賀状のアイデアをそろそろ準備せねば、と、あわただしく、なんだか夏休みの宿題の提出が迫ってきた感じになってきた。年々出す相手が減ってゆくのはしかたがない。
前に描き散らしたアーカイブのなかから、まず干支にちなんで、イヌ関連を拾い上げる。そんなばらばらの思いつき破片を組み合わせたり、ヒントを得てちょこちょこ描きなおしたりする。ぼくは、こんなハガキ絵を筆も紙も使わず、マウスで描く。ソフトは無料の「ペイント」。難点は、印刷物のようにきれいに刷り上るから、もとは苦心した手描きと、みてもらえないことだ。

今年の意欲作?は、老犬の初詣。年をとると、イヌもトイレが近くなって、ちょっと失礼というシーン。拡大すると、目のいい人には、白い湯気がみえる。

つぎは、恒例の空をバックにシリーズ。かたっぱしから、バックを空に抜くのだ。スーパーマンは定番。胸のSマークを変化させるといい。
フリスビーに飛びつくイヌも、やるぞ、目標に向かって初挑戦とかなんとか、格好をつければ使えるのでは。
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毎年、風見鶏バージョンは、気に入っている。ぼくの自信作は、苦労したが、巳年の風見「蛇」だった。
来年のワンちゃんの風見はめずらしいはず。オリジナル。だが、イヌにみえるかなあ。
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あちこちから、几帳面に、「賀状辞退」のはがきが届く。
義理の兄がなくなってとか欠礼の理由が書いてある。
や、よろしく、という新年の挨拶だから、そんなに堅苦しく考えなくても、とは思うのだが。むかしは死は穢れという発想が日本の社会にあって、挨拶をはばかるところがあった名残りか。
本人がなくなられた場合は、むつかしい。ぼくのようにノーテンキ、かつ、ふざけた趣向の賀状は、間違って届くと、身の置き所がない。およびでないのだ。
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さて、これからは、南斎のキラーテクニックをごらんいいれる。なんのことはない、前年のアイデアを今年も着せ替え人形のようにいれかえるのだ。いや、着物ではなく、中身を替える。これはとてもおもしろいし簡単なのだ。
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たとえば、戌年、イヌのくせにこたつにはいっているが、申年は、バナナの皮をむいてござる。
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風を切ってスケートの絵だが、酉年のマフラーは同じ柄のを使用。
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マイクを持って熱唱しているのど自慢のイヌと雄鶏。絵のできとしては、イヌの遠吠えより、トリ年選手の勝ちだと思う。
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これも定番の、「雪中書初めイヌ」。サルのほうが、さまになっているようだ。ワン公は、わしづかみで筆をもつ手がぎこちないから、しかたがないか。
来年は、さて、何と書こうか。
字の上手な天神さんにあやかって、梅の花なら、筆をやめて自分の足の裏をスタンプすればいい。これもアイデアだ。
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遠くに北斎風の富士を望む駿河湾サーフインは、もともとカエル君が乗っていたのを、選手交代させて差し替えたもの。
いい天気なのに、ゴルフにも行かず、このようにばかばかしいアイデアを整理していると、「勤労感謝の日」は終わってしまった。
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投稿者 nansai : 16:38

2005年11月 9日

十一月九日(水)

近所のカメラ店で、格安でグッドデザインのA4A5版額縁をみつけた。ぺこぺこの透明なスチロール樹脂性だが、きわめて軽くて、壁にプッシュピンに、ひっかけてかけられる。

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フジカラークリアフレーム、350円。(百円ショップなら100円だろうが)おそらく世界で最軽量の額縁だろう。なんだ、安っぽいというなかれ。ぼくの薄っぺらいプリントアウトをいれるのには、最適のフレームだ。馬子にも衣装。へたな絵にも、額縁だ。
ほこりを払って、絵をパソコンのアーカイブから解き放ち、自分の部屋で自分だけの個展がひらけます。

投稿者 nansai : 15:24

2005年11月 7日

十一月七日(月)

阪神御堂筋パレード
人々は、その一瞬のために、群れつどうのだ。目の前に、自分のスターが現れるときである。ヨンさま、ディープインパクトの三冠達成など。
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そして、阪神タイガースの御堂筋パレード。
雨の中を、十八万人御堂筋沿道に並んだというのだ。阪神の選手を一目見るために。三年前のパレードでは、土砂降りの中、四十万人がつめかけた。日本一は逸したが、十八年待ったセリーグ優勝だった。でも、今回は激減したが、それでも、雨中に十八万人である。
テレビを見て驚いた。感激のあまり泣いている女性たち、おばさんも若いのも。みなユニフォームを着ている。
「もうこれで死んでもええ、」というお年寄りもいた。
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いまや、女性がふえた阪神ファンは、ヅカファンと同じく、甲子園大劇場の観客なのだ。選手たちは、アイドルで、スターだし、芸能人として親しまれているのだろう。ひょっとするとゲームの勝ち負けには、さほど関心ないのかもしれない。(それでいいのだ。球団がなにもしないのに、ファンたちは大満足。巨人もうらやむ最高のファン対策が成功した。ムラカミファンドもつけいるすきがない。)

しかし、ぼくなどからみると、日本シリーズの三十三敗四勝の惨敗が釈然としない。ぶざまだった。無知かつ無防備のため、ID野球の餌食になった。
敗れるにしても、もっと負けようがあったと思ってしまう。乃木将軍ではないが、何の顔(かんばせ)あって、ファンにまみえんと、顔向けできない気持ちになって当然じゃないの。うーん、古いのかねえ。

ここは、オカダ監督は、日本一が来年の宿題になりました、などと、ええ格好つけてはいかん、「すべて指揮官のわたしの責任でした。パレードは辞退します」、と、ジェスチャでもいいから、断固、言い切る。
あわてた関係者が、「まあまあ、お気持ちはわかりますが、監督二年目でセリーグ優勝の偉業はたいしたものです、ここは、銀杏並木を、胸はってパレードして、来年こそ日本一にとファンに約束してください」など、くっさい芝居が必要だったのではないか。
そして、リベンジを誓う「ああ、涙の御堂筋」と、こうこなくては。平成の四十七士だ。
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そもそも「忘れ物」をとりにゆくという考えが間違っていた。あまい。福岡にあるはずの遺失物窓口が、急に千葉に変わって、とまどった、などとはとんでもない。
そもそも、日本一は、阪神のものではない。かんたんに返してもらえると思ったら大間違いだった。選手が気楽な気持ちで戦いにのぞみ、相手をなめてしまった。自分の持ち物を返してもらうのではない。人の持ち物を死闘のすえ奪い取ることなのに。
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えげつない辛口の罵詈雑言を浴びせつつ、ぼけ、しっかりせんかい、と激励する03年以前のトラファン、ないし、シンパは、消え行くのみか。身の置き所がなくなった。
でも、来年がんばってほしいものだ。
でも、どうやって?
日本一ロッテの活躍した選手は、二十代の高卒だ。今江をはじめ入団三年めなどの若手がデータどおり戦いを挑んできた。一方、今年大活躍したタイガースの経験豊かな主力選手たちは、来年38歳だ。長島が引退した年齢である。

投稿者 nansai : 18:59

2005年11月 2日

十一月二日(水)

当節はよろずなんでも前倒しで、十一月にはいると、百貨店ではおせちの予約がはじまり、即、売り切れたのもあるそうな。郵便局では年賀状が売り出された。四十億枚、すごいな。年々出すひとが減っているらしいのに強気の目標だ。民営になったのに、売れ残っても平気なのかなあ。
本屋の店頭には、早くも年賀状のマニュアルやスタイルブックが山積みだ。
若いケータイ人は、年賀状には関心がない。手っ取り早くメールですませるのだろう。あいそなしではあるが、タイムリーで、ときには劇的にコミュニケートできるし。
ぼくは、ケータイもメールも敬遠するスローメール派である。悲しいことに、賀状を交換する相手が、年々一人減り二人減りしてゆくのだ。
だが、年賀状は、パソコンで絵を描くぼくには、絶好のテーマである。マウスをあやつりながら、どんな図柄にしょうか、干支にこだわるアイデアさがしのゲームでもある。来年は、いぬ。
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ぼくの年配は、犬といえば、「のらくろ」だ。軍国幼年のぼくらにとって、田河水泡の「のらくろ」がアイドルだった。愛すべきドジな野良犬の黒吉が、猛犬連隊で昇進出世する物語だ。なにしろ、わが友「のらくろ」の絵は、小学校二年生からの、ぼくの数少ない十八番なのだ。60年後のいまでもさっと描けます。著作権?すみません。
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さて、これまで描いた、ぼくの愚作駄作のアーカイブのなかに犬の絵が何匹か混じっているはずだが。
これから、2006年の年賀状にふさわしいのをぼちぼちと。
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投稿者 nansai : 18:14