縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2006年04月10日

四月一〇日(月)

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マスターズ三日目、阪神金本が連続出場記録を打ち立てた翌日、ぼくは、ホームコースで月例競技(Dクラス)に臨んだ。
八時二十分、好天にめぐまれ、桜も満開だ。スタートの大事なティーショットだから、強振して距離を欲張る愚は避けたい。
ぼくは、フェアウエイど真ん中を狙って、慎重に、かつ、ゆっくりとドライバーを振った。

ン、手ごたえがない!
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フアウルフライを追うキャッチャーのように球の行方を見失ったぼくは、てんぷらか、とっさに上空をうかがったが、姿がない。

目を落とすとボールは、音もなく、目の前にちょこんと正座していた。うわっ、飛距離は、二センチだ。メートルではない、センチだ。つまり、ティーのすぐ真下に落ちて、スピンがかかって、静止したのである。
断じて、カラ振りではない。クラブのヘッドがボールとティーのあいだを潜り抜け、ダルマ落とし状態になったのだ。
フルショットしたドライバーの飛距離が、二センチ。
あれほどチカラをこめて振ったエネルギーに対して、その効率が、かくも低いとは。
ティーは、勢いよく、はるか10メートル以上は飛んだねえ。

つらい一日が始まった。
パートナーの一人は、矍鑠たる90歳、もう一人は、八十三歳の往年の戦闘機乗りで、ゴルフの腕前もたいしたものだ。
「けさは冷えますからねえ、」と惻隠の情をもって、人生の大先輩方から同情していただいた。すみません。へたなだけです。

投稿者 nansai : 2006年04月10日 14:35

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