縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2006年6月 9日

六月九日(金)

ワールドカップと愛国心とマスコット
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今夜いよいよワールドカップ開幕。がんばれとはいいながら、世界最強のブラジルとか手ごわそうなクロアチアが相手では、運動神経の鈍いわが子を運動会に送り出す親のような気持ち。あきらめていても、そわそわ落ち着かない。
一方では、連日、新聞、テレビが、辛口コメントに封印して、みえみえの盛り上げをはかっている。いたいたしい。悲観して非国民といわれたくないからだろう。

例外もある。サッカー通の蓮実重彦元東大総長に、六月三日の日経がインタビューしていたが、これはしびれるほどクールだった。
日本にこだわらず、「国を超えて「超人」を見よ」と見出しにある。蓮実さんは、サッカーが好きなら、日本以外の世界のチームに興味を持って当然、と、次のようなご意見をお持ちだ。
冷静に見て、日本代表が一次リーグを突破するのは無理ではないか。現在の日本のワールドカップ報道は、大本営発表。単なる期待値をいっている。これは、「運動」としてのスポーツに対する軽視だ。
監督経験のないジーコには興味がないと歯にキヌを着せないコメントは、日本のジャーナリズムにはない。ひいきのひきたおしの、ぼくらとはまったく違った見方を教えてもらった。いやあ、たしかに、おっしゃるとおりでしょう。

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「日本のマスコミの過熱報道は、大本営発表だ。」なんのことか、若いサポーターの大多数は、大本営の意味がわからないだろうが、ここまでいえたら、痛快だろう。

しかしだ。
そうではあるが、がんばろう、がんばってほしい。ニッポン代表。
日の丸の旗を見上げ、国歌をきいて、きわめてわかりやすいかたちで、原始的な「愛国心」のようなものが、ふつふつと、胸に湧き上がってくる。敗戦直後、水泳の古橋やプロレスの力道山を応援した、あのいい気分は望めないかもしれないが。サプライズの番狂わせは期待したいものだ。

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ところで、この絵は、大会の公式着ぐるみマスコット「ゴレオ」君だ。気の毒に、なんと、開会目前にかれの製造元が倒産してしまったらしい。「かわいくない」「パンツをはかず、みっともない」など、ゴレオ君の悪評さくさくで、売り上げ不振により経営不振に陥ったという。ほんとかなあ。ドイツのこどもたちにきらわれたのだろうか。ぼく自身は、このキャラクター大好きなのだが。
愛知万博のモリゾウときっコロも、最初はこどもがこわがるといって不評だったが、愛子さんのお気に入りと伝わり、空前のヒットとなった。

ぜひ、本番前に脱落?した「ゴレオ」君に会いたいものだ。
ちょっと気が早いが、センスもよく、とてもいい出来だから、「ゴレオ」君の倒産処分マスコットは、お宝価値もあるぞ。

投稿者 nansai : 2006年6月 9日 11:10