縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2006年9月22日

九月二十二日(金)

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いよいよ本格的な、高齢者時代の到来だ。
国としては、高齢者に寝込まれては困るのだ。できるだけ元気でいてほしい。もう老人医療費の負担増には耐え切れないから、ピンピンコロリと、お願いしたいというのが、自治体の本音だ。
だから、すいすい元気に動き回る老人は、都市、地域のタカラである。老人たちの好奇心をかきたてピンピンの行動力をうながすべし。その活力の潤滑油は、交通費だ。(無料でなくてもよいが思い切った割引率が望ましい)どうも大阪近辺の電車、バス代は、職を離れた高齢者にとって負担が重過ぎるのではないか。

女性専用電車は、ある。大学教授などの痴漢たちから、身を守るためとのことだ。優待席なるシートは、いったい、だれのためか。体育系の女子高校生など若い女性が座り込んで、席をゆずるどころか、わき目もふらずケータイに見いったり、大胆不敵なのは、コンパクトを出して人前で化粧したりしているが、それは、まあいい。
古希以上でよい。優待席ではなく、割引定期を、出してはどうか。映画館も千円に割り引いてくれるご時勢だ。

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ラッシュ時をはずれると、私鉄も、地下鉄も、環状線も、大都市では、幹線以外の電車は、がらがらのまま走っている。もったいない。もっと老人を誘致してのせれば、資源の有効活用が図れるのだ。電車会社は、設備の、われわれ老人は、時間の。
どうだろう。高齢者諸君も、遠く山奥の秘湯よりも、近くの都市の娯楽設備を有効活用エンジョイして、シャッター通りだらけの都市の活力の源泉になっては?

尊敬する俳人のYさんが、夏の終わりに、ひっそりと亡くなられていた。八十歳近辺だったか。編集していた同人誌の片隅に、小さく載っていて知った。どこにも知らせるなということだったらしい。
生前は、会合などで忙しく飛び回っておられたが、あるとき「交通費が、ばかにならないのですよ。」ともらされたことがあった。
ボランティアに近い動きをしておられたが、高齢になると、自前で払う交通費が負担になるのだ。
Yさんは、さいごまで、好きな道を指導的立場で第二の人生を開拓され、充実した一生をおくられた。かれのように、高齢にして、世のため、人のために動かれたかたの交通費のご心配はかけない社会にしたいものだ。


投稿者 nansai : 2006年9月22日 16:17