縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2006年10月31日

十月三十一日(火)

赤いケシの花のバッヂ
けさ衛星放送でBBCニュースを見ていたら、キャスターもチャールズ皇太子も、襟に赤い徽章を挿しているのに気づいた。

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これは、真っ赤なけしのペーパーフラワー。英連邦各国で、二度の世界大戦の戦没者を弔う日のシンボルとのことだ。
ダークな服の襟にさりげなく挿してあるのは、おしゃれな感じだ。赤い羽根よりは。
十一月十一日が、REMEMBERANCE DAYに制定されている。忘れてはいけない日、とでも訳せばいいか。けしの花はその日のシンボルとされているらしい。
十一月十一日十一時に、二つの大戦の戦没者を悼んで二分間の黙祷をする。英国では、べつに「忘れない日曜日」が十一月の第二日曜日と決められて、こちらがメインだとか。
日本では、首相が、靖国神社に参拝するかしないか、でもめている。追悼施設も、もつれにもつれた特定の場所にこだわることはない。発想を変えてはどうだろう。
日と時間を決める。その日どこにいようと、国民がこうべを垂れて、今度の大戦の戦没者を、もちろん軍人だけでなく一般市民をふくめて、追悼する。シンボルには花がいいが、菊はなじまないと思う。

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なぜ、英国では、戦没者を弔うのに、赤いけしなのか。ネットで調べてみた。「フランダースのけし」という第一次大戦で戦死したカナダの軍医が作った詩からとられ、いろいろないきさつをへて出版され、いまでは詩の一節がカナダでは、子供たちに暗誦され、切手やお札にとりいれられている。
在郷軍人会が強力な後押しのキャンペーンをはっているようだ。
昨年の戦勝記念日には、六十年前の終戦を記念して、百万本のケシが、爆撃機から、イギリス皇室の見守る中、二十五万人の市民の上に投下された。

整然と構築されたBBCネットには、このような昨年の記事が色刷りで、数回クリックすれば、アーカイブからすぐでてくるのだ。

わが国の歴史教育の根底には、膨大な史実のアーカイブが必要だ。それはネット上にしか構築しえない。
なによりも、戦争の記録をネットの上にしっかり記録し、いつでも参照できるようにしておくべきだろう。
そうすれば随時日本だけでなく世界の文明や歴史の流れが誰にも学べる。歴史認識が危ぶまれている総理大臣にも、受験のため履修の機会が失われた高校生にも、主婦にも高齢者にも、もちろん世界中の日本史研究者にも、役立つはずである。
史実アーカイブ構築は、国家プロジェクトだ。NHKの大事な仕事になるだろうし、究極の知的公共事業である。

投稿者 nansai : 14:36

2006年10月30日

十月二十七日の二

新庄劇場
日本ハムが、あっさり中日を下して、日本一となった。
目立つsinjyoは、札幌ドームで、社会現象となり、盛り上がった北海道では、試合中継のテレビ視聴率が70%を超えたという。
日本シリーズが、涙の新庄ショーとなり、予期せぬ引退試合になった。ぼくは、あっけにとられ、かれの白く輝く歯のイメージを、谷岡ヤスオの「アサー」バージョンを借りて、あらわしてみた。

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「新庄劇場 大団円
44年ぶりハム日本一」
今朝の毎日新聞の一面(スポーツ欄ではなく)の見出しである。驚いたことに、三段抜きのカラー写真は、新庄選手の(監督のではなく)胴上げシーン。

テレビでは、今季限りで引退する新庄の涙、涙でくしゃくしゃになった顔のアップが望遠レンズでとらえられ、繰り返し写し出される。
何もかも異例ずくめである。
観客席のあちこちに「新庄ありがとう」のプラカードが。翌日の各番組は、新庄語録のオンパレードだ。プロ野球に身を投じて17年間の言動を事細かに報じている。それも好意的に。
早々と引退を表明したが、まさか日本シリーズに出られるとは、本人もおもっていなかったにちがいない。
恐ろしいほどの強運の持ち主だ。からだに気をつけなければと、本人もいっている。

ぼくは、マスコミの「感動ありがとう」の大合唱には、鼻白むものである。
かれは、攻守走の天性の身体能力に恵まれた有能選手であり、ここでなにかをやってくれそう、という意外性への期待は、打率三割にははるかに届かないにしても、かれ独自の魅力だった。
天性のコピーライターである。当為即妙のとっさの(考え抜かれたのかもしれないが)一言が、バツグンの「間」で、意表をつき、見出しになった。
「がんばりますから、応援よろしくお願いします。」など、選手が言うせりふではないとも。

しかし、かれが引退の理由として、あげたのが、
「開幕戦に、さっぽろ球場を4万人の観客でいっぱいにできたから、自分の役割はもう終わったと思った。」でも、それは、野球選手の役割としては、ちょっと違うのじゃないの、と思ったのだが。
早実の斎藤投手とは、好対照だ。こんな日本人離れした野球選手は、二度とでてこないだろう。

投稿者 nansai : 13:47

2006年10月27日

十月二十七日(金)

笑うイノシシ。笑っている場合か?

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北朝鮮の核の脅威は、ひとまずおいて、とりあえず、いざなぎ景気を超えたとか、天下は泰平である。
新年の干支のいのししにちなんで、年賀状の作り方が、テレビ、新聞をにぎわせ始めたようだ。

ぼくもこつこつ描きためたイノシシ諸氏像をマイドキュメントから一挙公開しよう。
例年出す当てもないのに、おびただしい数の、マウスで描く年賀状のアイデアを考えるのが、ぼくのひそかなたのしみである。ばかのひとつおぼえのペイントででのはしり描きだ。紙も絵筆も絵具も使わない。
ブタでもトりでも、描くお題はなんでもかまわない。独りよがりだが、上質の!?ユーモアがモットーである。
テーマは、「笑うイノシシ」とした。

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怖い顔で通っているイノシシを嫣然と微笑ませると、どんな顔になるか。まずは、ビフォアとアフターで。

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以下は、思いつきで、リカちゃん人形の着せ替え式に変化させてみよう。

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こんな調子で、いちびればきりがない。いろいろ変化させて、ことしお世話になったご近所のお店にも敬意を表して。

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きわめつけは、隣のイタメシ食堂のための極秘アイデアだ。お正月に、えとのイノシシのステーキを食おうというのだ。ま、牡丹鍋もいいが、年の初めに豪儀にトリノ風おせちステーキはどうだ、というわけ。    

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いろいろあって苦虫をカミつぶしながら送る日々だが、ハッピーニューイアを願って、イノシシ君の笑顔に乾杯。は、どうかな?。


投稿者 nansai : 13:27

2006年10月24日

十月二十四日(火)

これが、「リトルボーイ」と呼ばれた、人殺し核爆弾である。現物を、この目でみたことはない。ウイキペディアの写真を見て描いた。全長3メートル、重さ5トン。昭和二十年、四発のプロペラ式の爆撃機に積まれて広島上空600メートルで爆発した。

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瞬時に広島は溶解壊滅し、死者12万人、負傷者8万人。6万軒の家屋が全焼全壊した。

食うや食わずで開発された北朝鮮の核の威力は、どのようなものか知らない。破壊力は、半世紀以上も前のリトルボーイとはくらべものにならないだろう。
北朝鮮は、核実験後自らを「堂々たる核保有国」と名乗っている。

しかし、平和な21世紀のいま、核は、脅しにしか使えない。日本に照準を合わせているらしいが、脅して何を得ようとするのか。これからどのようにして、国がメシを食っていこうとするのだろうか。
国というからには、いつまでもギャングや暴力団のようにはふるまえない。
「近寄るな、ヒロシマのようにしてやるぞ」
と、わめきながら人質のコメカミに銃口をつきつけるのも、つきつけられるのも、おたがいにくたびれるし、しんどいから長続きしない。
いったい、どうしてほしいのだ?
資源もないらしいし、武器で脅してでは、世界に伍して、競争しながら、国民が食べて行くことはできない。

ぼくは、戦前の日本の焦りを思い出す。
資源のない日本は、軍部が主導権を握り、破滅に至る国策を、窮鼠が強引に画策した。満州国の建国では、安倍首相の祖父も、関東軍と協力した。
日本は、自国の貧しい農民を食わせるために大陸に押し出し、激しい抵抗に遭い、世界の非難を浴びて国際連盟を脱退した。石油、鉄の禁輸をくらって、南方の油田に進出しようとし、開戦。挫折のあげく、300万人の犠牲者を出し海外資産をすべて失った。
当時の国策は、大陸に進出して、ソ連の脅威から国を守り貧困にあえぐ国民を、繁栄に導くはずだった。が、あわれ、戦争の大義は「国体の護持」のみにしぼられ、どたんばでは、国民ではなく国体を救うために、戦い、降伏した。「身捨つるほどの祖国はありや」。そのために300万人の命が失われたのだ。
この期に及んで、一億玉砕が叫ばれた。政府は、「一億総武装」を閣議決定し、原子爆弾など知る由もない国民に「竹槍訓練」を命じた。

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槍と呼ぼうと、竹は竹である。削ってもあぶっても、近代戦で敵が殺せる武器に使えるはずないのにである。

国体護持に、当時の政府は狂ったのだとしか思えない。陸軍は、最後まで、天皇を擁して、地下大本営に籠るとして、徹底抗戦を唱えた。

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2.26当時の青年将校たちも、みなが国を憂えていたのだろう。しかし、満州を勝手に一方的に「日本の生命線」とするなど、「皇国軍人」のエリートたちは、誤った優越感のあまり、視野が狭窄し、偏狭のそしりをまぬがれなかった。世界のなかで、おのれの限られた力を知り、生き残るための長期の戦略が、大和魂でなく常識が必要だった。
戦争ではなにものも解決できないし、精神主義では勝てないことを、当時の軍部主導の政治は、国民を巻き添えにしながら、とうとう最後まで理解できなかったのだ。

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北朝鮮の「先軍」政治は、軍国日本がたどった破滅への道をトレースしているようにみえる。重大な悲劇に終わった前者の轍を踏んでほしくない。土壇場では、軍が主導する政府は、常軌を逸すどころか、死にもの狂うものだ。

「先軍」という国是は、カネ食い虫そのものではないか。そもそも軍は、国民に兵隊の給料以外にはメシを食わせてやれないのだ。北朝鮮では、ぼうだいな軍備も、兵隊の給料も、どこから手当てするか。

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軍需産業は究極の巨大公共事業で、これに独占的に絡めば企業はもうかるのは常識だ。
「軍産協同体」が国を滅ぼす、とアメリカ国民にきびしく警告したのが、軍人出身のアイゼンハウアー大統領だった。八十年代、かれは職を去るに当たり、遺言のように言い残した演説が、youtubeできくことができる。
軍需産業と軍がグルになったとき、今のアメリカがそうだが、歯止めが利かず、こわい。北朝鮮はどうなっているのだろうか。
いまの北朝鮮の産業は、世界の競争の圏外に落伍してしまった。核で脅しても追いつけるものではない。
先進国が非合法で製造できない製品?しか輸出できない。覚せい剤、偽札、偽タバコなどのだ。核爆弾を1トンくらいに細切れにして、小売りする国際的闇ルートはできるのだろうか。やりかねないし、恐ろしいことだ。

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これは、コードネーム「太っちょ(ファットマン)」という核爆弾だ。昭和二十年、長崎に落とされ、7万4千人の命を奪い、7万5千人を負傷させた。

核の恐怖で脅しても、国は、メシが食えない。核をふりまわすことはやめてほしい。だが、北朝鮮は、国として、これから、どうやってメシを食ってゆこうとしているのか。

大きなお世話だろうが、ぼくは、教育を受けた人材の輸出だと思う。
インドやフィリピンのように。IT、介護など。先進諸国は、世界は熟練労働力をほしがっている。

ブラックな話かもしれないが、訓練された身体強健な兵隊さんは、輸出できるようになるだろう。
21世紀は、先進国では、徴兵制は徐々に崩壊するだろう。古代ローマのような傭兵制がしかれるかも。
今後とも世界各地の紛争がおさまるはずないから、国連の平和維持軍には、国境を越え人材供給されたプロの兵隊さんが、肩代わりされてあたることになる。現在のイラク戦線では、米軍では間に合わず、民間委託された戦闘要員が2万名もいるといわれる。
世界の紛争対策は、国連認定の請負いの公共事業で、治安維持の兵隊は義務でなくプロとしての技能と給料で動く。民主主義体制下なら、徴兵はおろか、国土防衛以外の海外派兵の大義をみいだすことは、今後、むつかしくなるだろう
そのうち、北朝鮮から輸出された兵士たちは、世界の国情に学び民主主義に触れながら、海外で報酬を得、国元に送金できるのだ。首領様はいい顔をしないだろうが。

投稿者 nansai : 11:47

2006年10月20日

十月二十日(金)

I have a dream!
ぼくのゴルフの成績はひどいものだが、ゴルフの絵のほうは、このところ我流ながら上達した。と思う。(かくべつ認めてくれた人はいないが、こういうのを自画自賛という。)

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いい年をして、ぼくは、藍ちゃん、あの宮里選手のファンである。どうしたら、身長150センチちょっとの小さなからだで、あのように遠くに正確に飛ばせるのか。あやかりたいが不思議に思っていた。やはりきびしい練習のタマモノなのか。
ある日、本屋で、いい本をみつけた。タイトルが泣かせるではないか。
「小娘たちに飛距離で負けないための授業」というのだ。857円。
腰巻のコピーには、
「小娘たちに飛距離で置いていかれる情けないヤツになるな!物理の力で、宮里藍を抜け!」
と、やけにいきおいがよい。これは、ぼくのように情けないヤカラには効くかもしれない。
著者は、身長160センチでラクして飛ばす画期的方法論の持ち主と紹介されている。岩手大の教授で、物理を優しく教える専門家らしい。

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表紙にカエルの漫画が描いてある。そのココロは、
「ゴルフのスイングは、カエル以上の頭脳を必要としない。(英国のゴルフスラングより)」。
ふうん。ぼくは寡聞にして、はじめてきいた。

ところが、薄っぺらな新書版だが、ひもといてみると、理論?に歯ごたえがあり、ぼく得意の飛ばし読みでは、目からうろこどころか、ほとんど理解不能だった。
マンガいりで解説してもらっても、ニガ手の物理は、さっぱりわからん。悲しいかな、ぼくの頭脳はカエルなみかもしれない。そのうち、ゆっくり再チャレンジしてみよう。

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こんなぼくにも、夢がある。
夢といっても、身の丈サイズのつつましいものだ。
ぼくの入っているゴルフクラブで優勝したいだけである。それも下手ばかりのDクラスの月例競技でだ。そんなに、だいそれた願望ではないはずだ。

なにしろ、ぼくは、これ以上?もう下がないというハンディ40である。しかし、落ち込まずに、ものは考えようだ。ドンケツのこの位置は、優勝のための最優先席ではないか。ハンデはそのために定められている。
110を切れば、ひょっとしたら、可能性があるかも。
いつものように100ヤード以内で自滅せず、ふつうに回れば、楽勝のはずなのだ。

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いつも120以上たたく、ということは、100ヤード以内のグリーン周りの事故が多発していることだ。
やっとたどりついたグリーンまで、あと100ヤード。
「よおし」というところで、なぜか、きまって、トップしたりダフったりする。ひどいときは、斜め右へシャンクだ。先日はライナーで友人を直撃しそうになった。すんませーん。
グリーン寸前でボールが力なくバンカーへよろよろと転がり込むことも、しばしばである。入れば、そこはアリ地獄である。たたけども出ない賽の河原だ。
ボールが刃先に当たると、ホームランでトンでもないところへ。

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ある日の午後、近くのコンビに入ると、おでんの横の雑誌売り場に、もう答えがちゃんと売られていた。
「500円でゴルフがうまくなる」シリーズだ。
アプローチマニュアルなど、苦手のフェアウエイウッド、ドライバー対策本、テーマ別に、下手につけるクスリがいろいろ置いてあるではないか。
物理のリクツはわからんが、こちらはわかりやすい写真いりだ。もう飛距離で小娘に負けてもいいから、アプローチで、なんとか失点をふせぎたい。

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ずいぶん願いが、現実的に、小さくちぢんできている。
練習はごめんこうむって、500円で、優勝なら安いものだ。
いよいよ、今週の日曜日が、競技の日だ。

投稿者 nansai : 12:59

2006年10月17日

十月十七日(火) 

開戦前夜に、年賀状を考える

「開戦」、ドでかい大きな見出し。そして「準備」と小さくそえてある。駅のキオスクで買った夕刊紙によると、ぼくたちは、もう北朝鮮の核の人質になってしまったとある。
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開戦前夜、とは、えらいことではあるが、本屋の店頭では、早くも、年賀状の作り方の本が山積みされている。来年のえとにちなんで、いのししの絵の描きかた手本もふえた。
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ぼくの賀状は、もちろんマウスを操ってペイントで描く。
寄る年波で、賀状を出す先は、年々細ってきている。が、出す当てはなくても、オリジナルのアイデアをひねり出し、ぼちぼち描きためるのはたのしいことだ。
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愛嬌のあるイノシシ君を百面相にみたてると、たくさん描ける。
パソコンの年賀状は、ちょっと毛嫌いされているようだが、印刷とちがって、あれは融通がきく。プリントする前に、一枚一枚、絵も文字も、出す相手に応じて差し替えられるからだ。顔をみながらごあいさつできるから、心が伝わる。

イノシシは、元来いかつい顔つきと思われているが、御慶を申し述べるのだから、印象をよくするために、微笑みをうかべてもらった。ハイ、チーズ。

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日本の年賀状は、十二年ごとに干支の動物のモチーフが変わりバラエティがたのしめるのがいい。クリスマスカードとは、違うところだ。
来年のえとは、イノシシである。年の初めのめでたさを、なんとかイノシシにこじつけるわけだ。

ぼくが会員になっている名門とは言いがたいゴルフクラブは、関西独特の山岳コースだ。斜面のあちこちにイノシシ駆除?のための電線がはりめぐらせてある。
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山すそに、せまく細いフェアウエイがへばりついている。夜陰に乗じてイノシシは山から降りてきて、フェアウエイの真ん中を、あのハナ息でふんふん掘り起こしてしまう。どうもミミズが狙いらしい。で、ゴルフの友には、こんなのはどうかな。

こじつけるのは、おもしろい。うけない親父ギャグみたいなものだが。
獅子舞いがあるのだから、イノシシ舞いはどうだ。といった具合である。
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しかし、どこかで見た顔になったぞ。そうだ、キリンビールの麒麟そっくりになってしまった。
ついでに、スーパーマンだ。イノシシ・バージョンだ。
と、こんな風に、ワル乗りにはきりがない。
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投稿者 nansai : 11:03

2006年10月11日

十月十一日(水)

タイガース、あかんかった。
昨夜、中日が、リーグ優勝。延長12回満塁本塁打で巨人を破った。日本一をめざして、まずは、おめでとう。

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朝日は一面で「オレの目にも涙」。うまい。駄洒落に弱い同紙にしては、秀逸だ。
ふだんクールな落合監督が、感極まったか、厳しい練習に耐えついてきた選手をたたえ、涙したのを始めてみた。
オレ流をつらぬいた監督はいう。この世界は練習した人間の勝ちなんだ。今年は「高校野球」をずっと続けた。ランナーがでたらハンで押したように、バントをさせたと。年間150以上。動くことを好まないオカダとは違う野球哲学だ。
しかし、「阪神にあそこまで追い込まれるとは、正直、思っていなかった」そうだ。

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阪神は、終盤粘って存在感をみせた。
どたんばに、先発投手陣のふんばりがチームをひっぱった。右肩に異常を訴えていた藤川が、お立ち台で涙を流してから、10月8日巨人に敗れるまで23勝5敗、勝率8割を超えたのは立派。

が、眼下の敵ドラゴンズにあまりに負けすぎた。
なんと6勝14敗1分。これでは勝てない。王道野球をかなぐりすてての猛追も、遅きにすぎた。
猛練習に鍛え上げられた中日野球のヒットエンドランあり、スクイズあり。次の塁を果敢に狙う走塁になすすべがなかった。
鬼門のナゴヤドームでは、未曾有の1勝10敗。完敗だ。

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後の祭りだが、山場の計算を間違えた。終盤のように、なりふりかまわず、ローテーションを崩しても、むしゃぶりついても、連敗を阻止すべきだった。
負けがこむと、どうしても選手は固くなる。連敗しても、泰然自若をよそおったのは、だれの責任か。
前年度優勝のプライドからか、マイペースを崩さず、原因を究明せず、カイゼンをおこたった。手ごわい相手を侮り、無策に過ぎた。犠打など細かいプレーが中日よりおとっていたと新聞は指摘している。
負け続くドームとは相性が悪いとして、岡田監督は、宿舎を変えようと球団に提案したらしいが、見当ちがい、コソクである。

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選手たちは、甲子園を興奮で満員にし、最後までよく戦った。そう、木口小平のようだ、というと、あまりに古色蒼然、まわりのだれにも通じなかった。
えらいぞ。よくやった。
せめて来年に向かって、選手をたたえて、吼えよう。負け犬の遠吠えとも、「獅子吼」とも違うなあ。この絵をみて、なんだか猫に似ているというやつがいたが。


投稿者 nansai : 15:04

十月七日(土)

四角な名月。 nansai061011-51.jpg 夜中にトイレにたつと、おりしも中秋の名月。暗い二階の板の間に、天窓から差し込む月の光が、そこだけ、四角なざぶとんのように、スポットライトだ。 「名月や。」句作の天分に恵まれていれば、寝ぼけていても、たちどころに名句が生まれるところなのだが。

投稿者 nansai : 14:59

2006年10月 5日

十月五日(木)

ひさしぶりに東京に出て、用事を済ませ、街角の看板やショーウインドウなどを、ただめずらしくおもしろく、「路上観察」よろしくデジカメでやたら撮りまくる。この歳でも気分が高揚して、夕方の新幹線に乗る。
弁当は買わずに、ワインを赤白二本(ミニ壜だが)。まるでお神酒徳利だ。千円札でおつりをもらう。FIVE MILE HOLLOWは、れっきとした名のあるオーストラリア産。これは安い。

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窓際の席に腰を下ろして、ぺこぺこのプラスチックのコップにワインを注いで、さてと、キオスクで買った「週刊ゴルフダイジェスト」を開く。
あこがれの藍ちゃんの表紙にひかれたのではない。
お目当ての特集は、「ツアープロのSW作法」だ。
副題に、「ハイレベルだけどまねできる」とある。

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これやがな。さんざんサンドウエッジで苦汁を舐めてきた。ぼくのための内容にちがいない。
ハンデ40のぼくにとって、ゴルフのたのしみは、読むことにある。練習よりは、らくだもんね。

打点をずらした「死に球」がピンチを救うとか、読んでも、ちんぷんかんぷんだが、アメリカのツアーで敗退したプロの苦労話が教訓になっていて、ためになった。
読んでも練習はしない主義だ。雑誌で得たうろ覚えの教訓を、本番で突然思い出しては試みて、毎回ひどい目にあっている。くりかえして懲りないところが、われながら、情けなくも愉快だ。救いようのないテストハビット、ためし好きというのだそうだ。

ゴルフダイジェスト誌の編集陣はなかなかの知恵者で、そんなぼくのための特集も用意していた。表紙に、虫眼鏡でもないと読めないように?豆粒のような字で小さくのっている。いわく、「脱ビギナー、110切り講座」。
「同伴プレーヤーに迷惑をかけないプレーヤーになろう」だと。
この役に立つ特集では、雑誌は売れないのだろうなあ。330円なら安い。ためになって、たのしめるのに。うまくなるかどうかは別の話だ。
「或る日、突然、飛ぶようになるゴルフの不思議」という特集予告がのっている。「或る日」か。これも、いいなあ。

ふと気がつくと、隣の座席の黒い背広を着た若い人が、ノートパソコンを打っている。酔眼をこらして見れば、字は読めないが、おっ、縦組みではないか。うれしくなって、「縦組みですね」、と話しかけてみたが、乗っては来ず怪訝な顔をされてしまった。日本文学畑の人らしい。すみません。おじゃましました。

投稿者 nansai : 11:41

2006年10月 2日

十月二日(月)

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一夜明ければ、全滅である。この一両日で、勝手にぼくが肩入れしていた選手、チーム、馬は、ことごとく敗退した。
阪神、ガンバ、藍ちゃん、ディープインパクト。関西びいきのぼくが、よくわからないくせに、テレビ新聞の報道に煽られていただけなのだが、残念。
勢いのある阪神は、中日とまだ一試合残している。
一縷の望みがないわけではない。

投稿者 nansai : 17:38

九月三十日(土)

ありがとう今岡
魂の復活走者一掃二塁打(デイリー)

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男や!今岡代打満塁一掃打
大逆転見えた虎9連勝(サンスポ)
今岡復活ついに2差(スポニチ)

今朝、いそいそと、キオスクで、スポーツ新聞各紙を、買い集めポリ袋にいれてもらって、とりあえず、ささやかな幸せ気分だ。(今夜はどうなるかわからないが。)
雄たけびを上げ走る今岡選手は、デイリーの一面から模写?したもの。カメラマンの名は不明。(ぜんぜん似ていないから著作権はご勘弁を。)

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昨夜は、岡田監督のカンが冴えたと各紙ほめちぎるが、あれは、ひらめきではなく、経験からくる深い読みがあたったのだ。左打者がカットボールにてこずって、川上ケンシンを打てない。代打檜山もピーゴロ。
ここで、オカダは、このところ、代打3たこの今岡を指名した。死球を受けた右手首は今も完治せず、ボールも満足になげられないそうだ。好調リンがスタンバイしていたのに、ああ、と、テレビをみていたぼくは目をつぶった。
いま内角は打てないが、外角へ逃げるカットボールは、今岡の勝負強さで打てる、と岡田は踏んだそうだ。経験に裏打ちされた洞察力。なんのために、かれをベンチにいれておいたかと嘯くオカダ。おそれいりました。

投稿者 nansai : 17:30