縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2006年10月 5日

十月五日(木)

ひさしぶりに東京に出て、用事を済ませ、街角の看板やショーウインドウなどを、ただめずらしくおもしろく、「路上観察」よろしくデジカメでやたら撮りまくる。この歳でも気分が高揚して、夕方の新幹線に乗る。
弁当は買わずに、ワインを赤白二本(ミニ壜だが)。まるでお神酒徳利だ。千円札でおつりをもらう。FIVE MILE HOLLOWは、れっきとした名のあるオーストラリア産。これは安い。

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窓際の席に腰を下ろして、ぺこぺこのプラスチックのコップにワインを注いで、さてと、キオスクで買った「週刊ゴルフダイジェスト」を開く。
あこがれの藍ちゃんの表紙にひかれたのではない。
お目当ての特集は、「ツアープロのSW作法」だ。
副題に、「ハイレベルだけどまねできる」とある。

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これやがな。さんざんサンドウエッジで苦汁を舐めてきた。ぼくのための内容にちがいない。
ハンデ40のぼくにとって、ゴルフのたのしみは、読むことにある。練習よりは、らくだもんね。

打点をずらした「死に球」がピンチを救うとか、読んでも、ちんぷんかんぷんだが、アメリカのツアーで敗退したプロの苦労話が教訓になっていて、ためになった。
読んでも練習はしない主義だ。雑誌で得たうろ覚えの教訓を、本番で突然思い出しては試みて、毎回ひどい目にあっている。くりかえして懲りないところが、われながら、情けなくも愉快だ。救いようのないテストハビット、ためし好きというのだそうだ。

ゴルフダイジェスト誌の編集陣はなかなかの知恵者で、そんなぼくのための特集も用意していた。表紙に、虫眼鏡でもないと読めないように?豆粒のような字で小さくのっている。いわく、「脱ビギナー、110切り講座」。
「同伴プレーヤーに迷惑をかけないプレーヤーになろう」だと。
この役に立つ特集では、雑誌は売れないのだろうなあ。330円なら安い。ためになって、たのしめるのに。うまくなるかどうかは別の話だ。
「或る日、突然、飛ぶようになるゴルフの不思議」という特集予告がのっている。「或る日」か。これも、いいなあ。

ふと気がつくと、隣の座席の黒い背広を着た若い人が、ノートパソコンを打っている。酔眼をこらして見れば、字は読めないが、おっ、縦組みではないか。うれしくなって、「縦組みですね」、と話しかけてみたが、乗っては来ず怪訝な顔をされてしまった。日本文学畑の人らしい。すみません。おじゃましました。

投稿者 nansai : 2006年10月 5日 11:41