縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2006年11月14日

十一月十四日(火)

オランウータンもすなる?お絵かき

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名古屋市の東山動物園で、チンパンジーやオランウータン、ゴリラ、ボノボ計十六匹が描いた26枚の絵の展覧会が、開かれていたらしい。残念ながら、かれらの力作にお目にかかれなかったが、けさの朝日新聞の「天声人語」で、つぎのように紹介されていた。

子供のいたずらがきのようなものもあれば、巨匠の抽象画のようにみえないこともない作品もある。油絵や水彩、クレヨンなど、手法はさまざまだ。色も自分で選ぶ。大胆な線を得意とするものがいる一方、点描に執着するものもいる。担当者は「それぞれ個性があり、作風がある」と話す。大型の類人猿はだれでも絵を描くことができるそうだ。専門家によれば、人間の2歳児と同じぐらいのレベルらしい。

東山動物園では、飼育員が、オランウータンの出産後の気晴らしに手本を見せて教えた。いまではクレヨンと紙を与えたら、自分で手に取り自由に色とりどりの線を大胆に描くようになったという。癒し効果がありそうだ。
ちなみに冒頭の絵は、同じく霊長類の一員であるぼくが描いたものだ。画用紙も絵の具も使わず、くるくるこちょこちょマウスを動かした。おかげさんで文明の恩恵を受けている。

ぼくの経験からして、人間さまの情緒不安定とか、うつにも、お絵かきは効くのではないか。産後のオランウータンのように、何も考えずに描き散らしても、気が休まるところがある。何をしてもむなしいとき、暇つぶしと気晴らしになること、うけあいである。
ぼくの場合は、何を描こうかと考えるのも楽しいが、描き散らした絵の破片、かたちにしそこなった描きさしのようなものを、まったく脈絡なく、マイドキュメントとマイピクチュアに放り込んでおく。忘れたころに、ひょいと取り出して、この破片に手をいれてゆくのが、楽しい。植木の手入れみたいで、気持ちが休まるのがふしぎだ。

投稿者 nansai : 2006年11月14日 12:18