縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2007年1月 8日

一月六日(土)の二

ネコが駅長に任命されたという新聞記事を発見。それも、「一日駅長」ではなく、勤務はフルタイムらしい。
今朝の日経、朝日の写真入りのスクープ?に当家は、初大笑い。
といっても、見出しもついていない社会面の隅っこのコラムである。「青鉛筆」と「窓」欄が取り上げた。

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ことの次第はこうだ。
「和歌山電鉄貴志川線に、ネコの駅長が誕生し任命式がおこなわれた。任命されたのは、構内の売店の飼い猫たま(7歳)である。」
ドサクサ人事で、一歳上の母親のミーコ(8歳)も助役に。朝日新聞によれば、同居のメスちび(6歳)も。
市有地にあったネコ小屋が立ち退きをせまられたのが、ことの起こり。飼い主の売店のおばさんが、「駅に置かせて」と貴志川電鉄に相談したところ、かわいそうでもありPRになりそうだと、無人駅で不在だった駅長に抜擢されたのだ。
飼い主のおばさんも、光栄だと涙声。就任式には、地元住民約50人がかけつけたそうな。

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豆粒大の新聞写真を虫眼鏡でのぞいてみると、三毛猫だ。氏素性も、うちのキジ猫と同じ、れっきとした駄ネコだな。が、三毛猫は、茶色、黒、白の三色の毛が生えているネコだ。あわてて描きなおした。
こんなやらせは、いいねえ。
毎日火事と殺しでいっぱいの新聞紙面の片隅のオアシスか。
アイデアとしては、ぼてぼてのサードゴロだが、絶好のタイミングで、うまくいいところに転がった。仕掛け人は、さぞしてやったりとほくそ笑んでいるだろう。新春にふさわしい天晴れをやろう。

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すごいのは、とにかくカネがかかっていないところ。出演料は、三匹に、キャットフード一年分。

しかけた鉄道側は大真面目で、通勤通学だけではやってゆけないそうで、客寄せにミーコ一家の手も借りたいのだ。

ひまにあかせて、ネットで調べてみたら、はたせるかな、出ている出ている、NHKをはじめ、かなりのメディアがとりあげていた。ほかに大切な報道もあるだろうに、この国は、平和だとしみじみ感じさせられた。
KTVにいたっては、動画で、駅長の鳴き声をきくことができる。まさに「玉」音放送だ。(この駄洒落、おそれおおいことだが、われながら秀逸)

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どうやらこの辣腕?の仕掛け人は、「貴志川線の未来を作る会」らしく、「ずっと!もっと!貴志川線」なる、ヒナにはまれな立派なウエブサイトがある。イベントもやりすぎと思えるほど盛りだくさんだ。
なんでも「日本一心豊かなローカル線」にしたいそうだ。その志や壮たり。ちかくテレビ番組「ガイアの夜明け」にも取り上げられる。がんばれ。
世に、ばかばかしく空しいのは、官製「一日」税務署長などのやらせイベントだとは思いませんか。
毎年あきもせず税金を使って有名女優やお笑いタレントを呼んできて、一日何とか長を委嘱し、テレビカメラを引き寄せようとする。お役所にしてみれば、
知恵はないが、前例もあるし、予算もとってあるし、ま、しかたないか。

投稿者 nansai : 2007年1月 8日 19:54