縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2007年1月26日

一月二十六日(金)の二

題字下のワッペンは実は勲章なのだ。

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なんだか落ちない落語のようだな、と思われているが、この縦書きサイトには、じつは、こころざしというか、目標がある。

ぼくらは、パソコンの日本語文章を、見境なく、なんでも横組みにすることに反対である。
パソコンの画面で、日本語を縦組みすることが、どんなに大事なことかを、あらためて世に問うのが、このサイトの究極の目的なのだ。

日本語をすべて横書きせよ、というのは、明治の廃仏毀釈以来の、官の暴挙ではなかろうか。お役所の文章は、宮内庁の歌会始の天皇の御製まで、一律に横に組まれている。いかがなものか。
日本語は、縦書きすれば、読みやすいし、微妙な行間の意味も汲み取れる。日本の伝統的なひらがな漢字交じりの文章は、縦で組むとうつくしい。和歌、俳句、詩は、余白を生かして、すらすらと縦で書きたいと願う人は多い。
かつて縦、横自在に書けたオアシスなどのワープロを懐かしむ人が多かった。だが、アメリカ生まれのウインドウズに蹴散らされ、市場原理には勝てず、日本独自発明のワープロはあえなく滅亡した。

しかし、縦組みの火がきえたわけではない。ウインドウズでも、やりようによっては、縦組みができると、こころある若い技術者が汗を流している。
ぼくにはちんぷんかんぷんだが、開発された、この形式が、答えのひとつではなかろうか。

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ぼく南斎は、若いスタッフが敷いてくれた線路の上を走るおサルの運転手だが、せっかくの新形式披露の機会なので、つたない即興のお絵かきなど描いて、沿線に愛嬌を振りまいている。
今は、おサルの電車でも、いずれ日本語の文化を満載して、後世に向ってひた走るデジタル新幹線になるのではないかと夢見ているのだ。

昨年、せっかくのこの汗の結晶をなんとか世に問うべく、「ウエブ1グランプリ」というコンクールに、スタッフが応募したところ、思いがけなく入賞のしらせをいただいた。(くわしくは、題字下のワッペンをクリックしてみてほしい。)

審査員は、現役の錚々たるウエブ専門家ぞろいだ。
縦組みという毛色のかわったウエブ表現形式が、数多の応募作のなかから、審査の席ですんなり受け入れられたことは、意外でもあるし、うれしい。

日本のデジタル文化の将来をお見通しの、具眼の士に評価していただき、とても心強く、光栄である。敬意を表し、こころよりお礼を申し述べたい。

きょろきょろと落ち着きのない気ままなおサルの運転手だが、運転にはげみがでてきた。もうすこし、がんばれ。

投稿者 nansai : 2007年1月26日 12:17