縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2007年6月 8日

六月八日(金)

知られざる「みどりの大阪新名所」

新緑が眼にまぶしい季節、いま、大阪で一番美しい風景。それは、モノレール彩都線の阪大病院前駅から、万博東公園駅のあいだである。

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地上三十メートルの高架線上を、音もなく走るモノレールから見下ろす眺めは、緑の絶景である。
右にみえますのは、万博の森だ。くすのきが欝蒼と茂って延々と続いている。
眼に青葉。さくらも、もみじもいいが、万博の森の絶景は、緑の海だ。
通勤のぼくは、がらがらの4両編成の一番前の運転席の後ろに陣取って、眺めている。これから立ち上がるニュータウン向けのダイアだからか、乗客はまばら。申し訳ないなあ。
遠くに見える(はず)のが、岡本太郎の太陽の塔の後姿。まもなく車窓左側に例のエキスポランドがみえてくる。

ゆくりなくも、ニューヨークのセントラルパークを思い浮かべた。町のど真ん中にあり、だれでもはいれる。
入場料はとらない。公園経営のインサイドストーリーを、NHK衛星が放送していたのを思い出した。
あそこは、経費の大半を民営に委託しているそうだ。ボランティアも参加している。
万博公園は、柵で囲まれている。外部の侵入を許さない。運営もよそよそしく、通りいっぺんのお役所仕事のような気がする。どこかの天下りさきだろうか。
セントラルパークのウエブサイトを開いてみて、仰天した。すばらしい活動振りだ。

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市民のための開かれた公園をめざしているのだろう。一時荒廃して犯罪の巣になった時期もあった。いまや、ニューヨークマラソンをはじめ、活気あふれる行事が年中展開されている。
80ドル寄付すると、その人の思いのメッセージを添えたベンチを、公園内に置くことができるらしい。
愉快なのは、ネットのなかに、セントラルパークのイヌ好きの人のためのもろもろ情報を特集したサイトがある。
自慢の愛犬の写真コンクールがある。
もしあなたのイヌが迷子にあっても、仲間のネットワークでさがしてあげますよとのことだ

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でも、ここは、日本。大阪だ。
市民の公園?どこの市?という風に、縄張りの問題になるだろう。大阪市は、知らん顔をするだろう。広報が、なにかの表紙に「太陽の塔」をのせることをいやがったときいた。
公園の中の施設は、入場者が集まらず設備が老朽化したということで、美術館もつぎつぎに大阪市内に引越ししている。
規模的には、セントラルパークに匹敵する、この得がたい関西のみどりの宝は、どうなるのだろうか。

投稿者 nansai : 2007年6月 8日 16:38