縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2007年9月21日

九月十三日(木)

安倍さんもぼくもこけた日。 
清水の舞台で崩れ落ちた安倍首相も苦渋に満ちたさんざんな一日だったろう。ぼくはぼくで、ああ、今朝は不覚をとった。

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朝、地下鉄の始発駅で、階段でつまずいて足をふみはずしたのだ。よせばよいのに、まさに出ようとする電車に間に合うと見て、目が泳いで、あわててふみだした足がもつれてこけた。
自業自得である。スローモーションだが、ご禁制の「駆け込み乗車」だった。
両手に荷物を持っていたので、転んだ際に右の足首にしたたかに全体重がかかり、ぐしゃという感じ。とりあえず次の電車に転がり込んだが、立てなくなりどうにもならず、淀屋橋駅のホームから、親切な駅員さんに、車椅子で地上にあげてもらった。

近くの整形外科のレントゲンでみたら、捻挫。老骨はどうやら大丈夫らしいが、ちょっと始末に困る部位のようだ。ギブスはさけてテーピングで様子をみることになった。不安だが、医者はクスリもシップもくれない。体で治すのだそうだ。

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体重を支える片足が不自由だと、車椅子がこんなにらくなものかとはじめて知った。松葉杖の保証金は、一対二本?で四千円。

一歩も歩けないのは、右足のかかとを床に着地させるとき激痛が走るからだ。家ではソファにごろんとイモムシ状態で、室内数十センチでも移動に困難をきたしている。なりふりかまわず、移動は、四つんばいか匍匐前進が、しんどいが効率がいい。

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チベットの修行僧のように体を持ち上げて動かすのに、自分の体重がこんなに重いとは知らなかった。イモムシの短い足がたくさんあるのは、そのためなのだ。
痛い右足のかかとを浮かせて、どっこいしょと、借りた松葉杖に体重をかかけて「歩く」のには、コツが必要だ。なれるのに時間がかかりそうだが、だいぶ上達した。
初めて気づいたが、わが家は家じゅう段差でバリアだらけだ。障害があれば、とても暮らせないとわかった。階段があがれないから、2階の寝室で寝るのはあきらめて、居間のソファで寝ることに。

回りの評判は、にわか身障者に、いたってひややかである。
それみたことか。年齢を考えろ。ふだんから重い荷物を持ちすぎだ、というのだ。読めもしない資料や本をかかえてはこぶのは、愚の骨頂だとも。
ここぞとばかり、有益なアドバイスを雨あられのごとく頂戴するはめに。いちいち、ごもっともである。
教訓。転ばぬ先のチエ。

「転ばない体を作る」。偶然か、けさの毎日新聞のヘルス欄の特集だ。ストレッチなどで、バランスや転倒回避力をやしなう転倒予防7か条を紹介していた。
高齢者が転ぶと、骨折などで、そのまま寝たきりになりやすい。65歳以上では、「寝たきり」など要介護の原因の一割以上が転倒だそうだ。さらに、一度転んだ経験のある人は、再び転びやすいとか。

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結論。段差につまずいても、踏みとどまる力があれば転倒しないらしい。全身を鍛えることだそうな。そうか、踏みとどまる力か。ぜんぜんこりないのが、ナンサイなのである。

投稿者 nansai : 2007年9月21日 19:01