縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2007年9月27日

九月二十七日(木)

戦争の太鼓の音が聞こえるって? 

「これは日本のメディアがあまり報道しないことなんですが…」
こんな前置きで、テレビのワイドショーのコメンテーターが披露する海外情報が、平和ぼけのぼくには興味深い。
急きょパソコンの前に座り、へえ、ほんまかいな、と情報源のサーチにかかる。これは老いた脳のストレッチみたいなものだ。

nansai070927-1.jpg

イラン情勢が切迫しているらしい。
「たいへんなことになっているのをしらないのか」と、ワイドショーをぽかんと眺めていたら、挑発された。
タイガースの連敗なんか悲しんでいる場合ではない?
アメリカがイランを爆撃しようとしているというのだ。

「中東大戦の足音が聞こえる」(ニューズウイーク)とは聞き捨てならぬ。
ネットをのぞいてみると、うわさは、一年前から取り上げられ、記事や論文がネット内にわんさと山積みされている。
本気なのか、様子見のリークか。イスラエルにイランの核サイトを空爆させるプランもあるとか。イスラエルに先に手を出させて、イランが報復に出れば、アメリカの出番というシナリオもあるとか。背景は、イスラエルが絡んでくるので複雑だ。
外交はもう手詰まりで、イランの経済制裁に賛成している国連の国々も怖気づいて足並みが乱れているらしい。
いま、強硬派のチェーニー副大統領が、ブッシュとライス国務省長官をゆさぶっているとか。イラン討つべしと後押ししているネオコン理論派は、政権の内外でまだ活発に動いているらしい。
一方、アメリカ軍高官は、イラン戦争のうわさを打ち消そうとけんめいのようだ。

大統領選挙をひかえたアメリカで、イラクの増派か撤退であれほど、もめているのだから、ブッシュは、もう懲りて、いまイランと戦端を開くとは考えられないのだが。まさかと思うぼくのシロウト判断は、あてにならないのか。

アメリカが眼のかたきにしているのは、イランの「イスラム革命防衛隊」だといわれる。この強大な組織(らしい)が、武器供与や訓練で、イラクの武装勢力、シーア派民兵を支援しているとにらんでいる。イラク問題がかたづかないのは、イランの後押しだとみているのだ。

nansai070927-2.jpg

アメリカ上院は、政府がこの12万人の革命防衛隊を、テロリスト集団と指定し経済制裁を加えるよう決議した。法的にそうなれば、この組織の対外的ビジネスが封じこめられ、イランと付き合いの国にも大きな影響がでてくるらしい。

もひとつ驚いたのは、シリアと北朝鮮のむすびつきだ。
いつの間にか、核とミサイルの技術をめぐって両国が密接な関係にあるのだそうだ。北朝鮮によるシリアへの核協力が、欧米のメディアで報じられている。

nansai070927-3.jpg

先月、シリアの核関連施設をイスラエルが「謎の空爆」をした。イスラエル奇襲部隊が、シリアで北朝鮮供与の核物質入手という英夕刊紙の報道も。まるでハリウッド映画だ。
平壌放送が躍起になって、デマだと打ち消していた。六カ国協議が延期されたのはそのためだというニュースもある。
6者協議とはべつに、北朝鮮は、核拡散を狙っているのか。商売になるなら、核やミサイルを、どこの国にも売るというのか。

平和ボケの日本では、内閣が倒れ、一日何回もくりかえし、なたで父親が殺されるテレビニュースが流れている。
ぼくらは、核拡散は国連まかせで知ったことではないとして、拉致問題でアタマがいっぱいだが、北朝鮮が、その裏で、はるか中近東で核やミサイルを売ろうとしているとは知らなかった。いま、アメリカやイスラエルは、そっちに神経をとがらせているのだ。

日本の外交は、ずれているのだろうか。

投稿者 nansai : 2007年9月27日 14:43