縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2008年1月24日

ろうそくを立てないバースデーケーキ

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もういくつ寝るとお正月。むかしは、指折り数えて、新しい年を迎えて、こどもはひとつ年をとった。
昭和も戦前、ぼくのこどものころは、年齢は、満でなく、数えで何歳、といったように記憶する。

お誕生日を祝う風習は、まだ定着していなかった。
ケーキもプレゼントも用意されていなかったし、ハッピーバースデーツーユーの曲も歌ったことはなかった。天皇の誕生日「天長節」は祝日。小学生も、「きょうのよき日は大君の」と歌って、国を挙げて祝った。

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さて、今月ぼくは満ナンサイの誕生日を迎える。うれしいわけがない。
絵に描いたモチならぬ、特製バースデーケーキをじぶんでデザインしてみた。ろうそくの数は描ききれない、でたらめである。真ん中に風車をたてた。

思えば、たくさんの恩やおかげで、こんな年まで生きてこられたものだ。なかでも、ひ弱い幼い孫を、動物園の飼育係のように、育ててくれた祖母には、苦労をかけどおしだった。
ぼくが世話をかけた祖母たちは、「千の風」となって、いまも大空を吹き渡っているのだろうか。といっても、みな亡くなってからずいぶん経つからああしんど、くたびれて微風ないし無風状態だ。バースデーケーキの真ん中の風車は、そんなかすかな風をしっかりと受けてまわるためなのである。ありがたいエネルギーなのだ。

ここで、例によって、くだらないアイデアが浮かんだ。
ケーキにたてた水車の支柱を、ろうそくに見たてたて、発電ランプとするのだ。

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誕生日を迎えた人は発電風車をけんめいにふうふう吹いてまわす。がんばれ。もうすこしだ。拍手。やっと点灯。割れるような拍手。

といった何回も使える、こんな省エネ版バースデーケーキ。風車ランプは、点灯できたら、おもろいやん。
ろうそくメーカーが困るだろうが。


投稿者 nansai : 2008年1月24日 14:35