縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2008年3月25日

大阪府庁内で職員が仕事中にタバコを吸う権利をぼくら納税者は、どう考えたらいいか?喫煙時間を機会損失として、お金に換算すると、さて。

先立っての休日、テレビの午前のワイドショーをみていたら、大阪府橋下知事の全面禁煙政策をめぐって、盛り上がっていた。

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ことのしだいは、こうだ。
橋下知事が世界禁煙デーの五月三十一日をもって、庁内と出先機関を全面禁煙することにした。タバコを吸える休息時間を廃止するために、公務員の休息条例改正案を提出する予定という。
休息条例は、国や大多数の都道府県ではもう廃止されているらしい。府民の税金をもらって仕事する職員としては、庁内禁煙はあたりまえだと、納税する立場のぼくは、思っていたのだが。

ところが、ぼくが驚いたのは、禁煙の話題の意外な成り行きだ。
ジャーナリストの0さんが、自説を展開する。
全面禁煙はファッショである。あのナチスは、禁煙政策だった。橋下知事はやりすぎだ。権力を握ったものは、よく考えねばならん。

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それを受けて、司会の落語家が、突然、自分はタバコを吸わないが、執務時間中の禁煙は反対だと言い出した。なぜなら、職員の士気が落ちて仕事の能率にひびくからだと。居並ぶゲストたちが、座の空気を読んで、いっせいに、「そのとおりだ。」と。
その場の流れでは、府庁内の全面禁煙が、行き過ぎで、いかに悪逆無道な方針かということになってしまった。大阪局のワイドショーは、司会者の仕切り方でときにこんな風に迷走する。

庁内禁煙がファッショ?そこまでいうかと、浅学菲才のぼくはびっくりした。
さっそくウイキペディアをみると、たしかに「禁煙ファシズム」という項目があって、ナチスの優性思想にもとづく政策だとか、当代一流の評論家の先生方が「過剰防衛的な社会」を批判している。先生方としては、マジでむきになっているのか、それとも軽い揶揄かユーモアのつもりなのだろうか。よくわからない。

テレビをみながら、あきれるよりも、こりゃたいへんだと思った。
庁内禁煙にかぎらず、そもそも大阪に「改革」はなじまないのだろうか。
何かを変えようと思ったら、「民意」が当てにならないし、裏切られることもある。ヨシモト調の軽いノリで、大阪の「民意」は、簡単に操作される。横山ノックに驚天動地、前代未聞の250万の票が集まったしなあ。ようわからん。

タクシーの禁煙も、大阪は及び腰で足並みがそろわない。
大阪のタクシー会社110社にアンケートしたら、74%が反対だそうな。「喫煙客を他社に採られる」というのが理由だ。

投稿者 nansai : 2008年3月25日 13:51