縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2008年4月 9日

エイプリルフールと長寿医療と、なにか関係あるのかな?

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四月一日は、エイプリルフールデー。ユーモアの本家英国は、まじめにやるからおかしい。
ことしBBC放送がCGの技術の粋をつくしてつくりあげた空飛ぶペンギンたちの映像が話題になった。。
放送はすぐ終わったが、ユーチューブでみてみよう。
南極のペンギンの大群が、こけつまろびつ、いっせいに離陸して、やがて空を舞う光景は圧巻。BBC製作スタッフの力作だ。

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ペンギンたちは、大挙して南極から数千キロを飛んで、そのまま熱帯アマゾンの密林に降下というふざけたコマーシャルである。

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BBCウエブサイトには「あなたが英国在住でないとみれません。」とあるが、べつにロンドンに住んでいなくても、四月一日過ぎても、いまは国境を越えユーチューブでくりかえし眺められる。
ぼくは、蛇足ながら思いついて、南極のペンギンが空を飛んで熱帯のアマゾンのジャングルに降下したシーンをフルカラーで描いてみた。ペンギン降臨の図。オリジナルBBCのペンギンCMは、早くも不朽の名作の呼び声が高い。
あれはおもしろかったなあ。と、いまだに語り継がれるBBCのエイプリルフールの最高の愛すべきケッサクは、いまから50年前、放映された「スパゲッティの樹」だ。
英国では当時まだめずらしかったスパゲッティが、スイスの湖畔で栽培されているという筋書きで、地方の衣装を着た女性たちの収穫風景を放送した。樹からつるされたゆでたスパゲッティを、丁寧に摘み取ってかごに収穫するという念のいれようで、800万人が見たそうだ。まともに信じた人も多かったとBBCのウェブサイトにのっている。BBCはいまだに当時の記録をアーカイブし、引退したプランナーの声を紹介しているのがすごい。

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さて、この四月から、ボクは、「コーレー」ペンギン族の仲間入りした。冗談ではなく厚生省が「後期コーレー者医療制度」をスタートさせた。
紙質ぺらぺらの薄い保険証が送られてきた。
これからペンギンのようによたよた杖をついて歩くお仲間は、増える一方だろう。1300万人もいるということで心強い限りである。東京都の人口なみだ。
しかし、なんぼなんでも名称がロコツすぎる、早く死ねといわんばかりだなどと、批判が出たとかで、高齢の福田首相が「長寿医療制度」と変更するように指示したそうな。
ま、いいじゃないか、どっちでも、とぼくは思う。

見切り発車のため、ちんぷんかんぷんだった説明不足を補うのに20億円以上の経費がかかるらしい。
年寄りが増えて、国も困っているのだ。

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いよいよ体力の限界がきた後期高齢者1300万人に、医療費が、年間11兆400億円かかる。寝たきりも、これから増える一方だろう。
「長寿」高齢者と呼び方を取り繕っても、現実には年間100万人近く死亡する。医師会によれば、一年間の終末医療費は、9000億円に達するらしい。
こうなると、国は、もう面倒見切れない。それは正しい。どうか自分の始末は自分で、ということだろう。親に負担力なければ、知らない若者世代のせわになるのではなく、むかしから子が、死ぬまで面倒をみた。
国には、バックアップをしてもらいたい。天涯孤独でセーフティネットの必要なひとたちには、それなりに手厚く。おそらく全体の一部だろう。

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だから、税金の無駄な出費を絶つ。正しい優先順位で使う。当然、役人と政治家のつるむ無駄使いはやめて、老人医療などもっと切実な使途に税金を当てよう。
クマしか通らず車の走るのを見かけない道路はいらない。むしろ、高齢者医療のほうがだいじではないか。道路という地方利権の分捕り合戦などは、もうやめてもらいたい。

政党は気づいているのか。とくに都市部の大病院の待合室には、おびただしい数の不安げな高齢者がひしめいて診察の順番を待っている。人口の8割は都市部に集中する。せまりくる高齢者問題は、都市問題なのだ。
粗末にあしらわれて怒れる後期高齢者はこわい。
「地方の切捨てか」などとおどし、目先の一票に目がくらんで、自民党は、田中角栄的な地方への利権ばら撒き政策を続けるゆとりはないはず。

投稿者 nansai : 2008年4月 9日 16:08