縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2008年11月18日

2009年賀状は、猛牛の鼻息で恐慌退散だ。

ジングルベルがきこえてくるのに、暗く重苦しいニュースが多い。世界を覆う金融不安で、海外のテレビニュースやネットを見ると、各国の消費不況、失業の深刻さがわかる。

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国内は、首相の漢字能力とか、給付金のくばりかたとか、まだ、どこか間が抜けているのだが。

でも、数週間後に、新年はやってくる。
本屋の店先は、もう年賀状の手本が山積みだ。おめでとうという気分には、程遠いけれども。
さて、来年の干支は、丑である。
希望に満ちてとはいかないまでも、ウシにちなんで、ぼくも年賀状のアイデアをぼつぼつ考え出すことに。

ウシもいろいろだが、英語で雄牛BULLは、もともと強気のシンボルだ。瀕死のウオール街のはずれに3200キロのブロンズ彫刻があるらしい。

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で、ウシの鼻息に託してでも、世界恐慌退散を祈ろうと、世界中が自信喪失してどん底のいま、
世直しに雄牛を何とか描いて料理しようと思いついた。
枯れた墨絵の牛もいいが、ここはスペインの闘牛でなけばならぬ。トロという。日本にはいない猛々しさだ。

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ところで、究極の雄牛は、なんといってもピカソだ。
力強い名作がいろいろある。
「贋作ピカソ尽くし」をこころみる。謹写しつつ、ありがたくヒントをいただくことにした。
これは、有名なゲルニカから。色は勝手に塗ってしまった。

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キャラクターさえきまれば、年賀状のアイデアは湯水のごとくだ。

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何だ、パクリじゃないかというなかれ。
かの琳派の「風神雷神」のごとく、後世に伝えるテーマを押し頂いて、ぼくが年賀状に「本歌取り」させていただくのだ。いずれも、勝手にひねり着色した贋作ではあるが、オリジナルなのだ。

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描いているうちに、調子がでてきて、ピカソが乗り移ってきたぞ。
ピカソもマウスで描いたら、眼を輝かして新境地を発見したことだろう。

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みっともないが悪乗りして、この際、雅号?を、光鼠、つまりピカソに改めて、鼻息荒く、
CHANGEとはどうだ。

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と、せっかく勢いよくぶち上げたものの後期高齢者の年賀状は、年々辞退者がふえ、出す先がくしの歯をひくようにへってゆくのだ。

投稿者 nansai : 14:50

2008年11月12日

新大統領の頭を悩ませる「ファースト ドッグ」選び

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「ホワイトハウスで友人をつくるなら、イヌを飼うことだ」とは、トルーマン大統領の名言だ
オバマ次期大統領の解決すべきつぎの大きな課題は、もちろん二つの戦争と金融恐慌だ。しかし、別の難問?をかかえているという。
それは、来年のホワイトハウス入りの前に、家族のための愛犬をえらばなければならないことだ。
当選したオバマ氏は、勝利演説で、愛するこどもたちにホワイトハウスで小犬を飼ってもいいと約束した。このほほえましい約束を、世界中がきいていたのだ。いま、全米のウエブサイトは、どんな犬種が選ばれるか、いや選ぶべきかの話題で持ちきりである。

ホワイトハウスで大統領と家族を癒してくれる愛犬は、国民のスターでもある。
ファーストレディーならぬ「ファーストパピー(仔犬)」にどんな犬種がふさわしいか、ペット好きのアメリカ人の最大の関心事なのだ。

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オバマ氏は、記者会見で子犬選びに条件が二つあると述べた。上の娘のアレルギーを引き起こす、毛の抜けない、血統の正しい犬か、引き取り手のない収容施設の犬。(私のように雑種が多いのだが)。と、ユーモアを交えて、選ぶのに悩むことになりそうだとも。

記者会見でのコメントはあちこちで引用され、がちがちの共和党寄りの評論家も拍手した。全米の愛犬家、アレルギーのこどもを抱えている家庭、捨て犬を救いたい団体の共感をいっきょに獲得したのだ。
現在の最有力候補は、アレルギー持ちのマリアちゃんがリサーチしてお気に入りの「ゴールデンドードル」らしい。プードルとゴールデンレトリーバーの交配種だ。
犬にくわしくないぼくは、グーグルで探し当てた写真を見ながら、マウスでスケッチした。もじゃもじゃした毛並みの描写は、写真にはとてもかなわない。

大不況の暗いニュースをよそに、アメリカ中のブログやウエブサイトは、44代大統領の愛犬候補の情報で、ハチの巣をつついたようだ。人気投票?(犬気投票か)、も始った。

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オバマ氏は、捨て犬(自分のように雑種が多い)を収容所から引き取りたいとも述べている。このほう方がオバマ氏らしいという声も。

もともと、ジェファソンの牧羊犬からジョージブッシュのスコチッシュテリアにいたるまで、歴代の大統領にかわいがられた犬たちは、純血種が多いそうだ。犬たちは、ウエブサイトのアルバムで記録され、その名を歴史にとどめている。

さすがアメリカだと、たまげたのは、ブッシュ大統領の愛犬バーニーは、なんと堂々たる自分のホームページを持っている。ホワイトハウスのサイトだから、国費で運営されていることになる。バーニーは有名犬で、ユーチューブでは、ちょっかいを出した記者に噛み付いたシーンが紹介されている。
いまのようなきびしい時期だからこそ、ついほっこりしてしまう。

わが首相官邸は、どうだろう。まず、首相が、あんなにくるくる変わったら、とても犬なんか飼えないよねえ。

若者向けにキャラが立つと自称する首相だが、選挙の人気取りには、ハンフリー・ボガードのように顔をゆがめて葉巻をくわえるよりは、仔犬を抱くほうが親しみを感じてもらえるのでは?

投稿者 nansai : 14:18

2008年11月10日

「猛虎魂絶叫G倒 平尾」(デイリースポーツ)は、ちょっとはづかしいな。おめでとう、ライオンズ!

久しぶりで、テレビで、7戦にまでもつれ込んだ日本シリーズ決勝戦を堪能した。劣勢をはね返す見事な戦いぶりだった。土壇場の敵地で巨人を破った手負いの西武、若獅子戦士たちに祝福をおくろう。

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はじめは、普段なじみのないライオンズの選手は、みな同じ顔に見えた。投手も野手も、ヘルメットからぼさぼさのうしろ髪がはみだしているのは、おしゃれなのだろう。
ところが、打つは、走るは。連投を辞せず、強打者をねじふせるは。
それは、わかさ、わかさだ。王手をかけられてあきらめず、敵地で第6戦、第7戦をとった。

渡辺監督はあっぱれだった。湧井、岸の投手起用は、すごかった。だいたん、きわまりない。経験豊富で苦労人の投手は、監督にふさわしいのか。
昨年、26年ぶりにbクラスに落ち、主砲の抜けたチームを一年で日本一に押し上げた。

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力一杯振る打者のヘッドスピードが違う。若手にのびのびと力を発揮させたコーチ陣の指導力に脱帽である。
渡辺監督を支えるバイブルがあると、デイリーは一面で報じている。現役時代、広岡、森、野村と名将のもとでつけてきた「野球ノート」だ。からだで覚えたかけがえのない暗黙知を文字にして残す、プロの知恵と根性は、りっぱである。

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けさ、キオスクで買った関西のスポーツ紙の苦心の見出しは、いじましい。
「猛虎魂絶叫G倒、平尾。」
と、決勝打を放ち優秀選手に輝いた平尾のガッツポーを3面にのせた。平尾は、八年前に阪神を去った選手だ。
「93年ドラ2阪神入団、01年交換トレード‥プロ15年目に日本一に輝いた」とも。切り込み写真説明に、「93年、入団会見で初々しい表情の平尾」とある。
シリーズの解説で、ゲスト阪神金本が、巨人には歯がたたなかった強かったとしみじみ語るのをきいた。
このシリーズで、人気ではなく、若さのちからを思い知らされた。

投稿者 nansai : 15:49