縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2009年3月26日

三月二十六日 終わった。勝ててよかった。

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勝ててよかった。WBC優勝チームが凱旋してきた。待ち受けたマスコミのフラッシュ。面白うて、やがて悲しき――だ。

WBCも日韓戦となると、がぜん、日本中が燃えあがって、だれも愛国者になるのが不思議だ。イチローではないが、負けるとプライドが許さん、という気になるのも、おとなげないのだが。
国の威信をかけて、実力伯仲のチームが、がちんこ勝負とあっては、こたえられない。後世に語り継がれる名勝負となる。勝負も、因縁の遺恨試合という物語り
なら、燃え上がるだろう。
この不況下に、経済効果500億円超え。面白い。

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韓国では、なおのことらしい。イチローは、憎悪のブーイングの標的だ。国対国の試合では、野球は、アジアでは、擬似戦争なのだ。サッカーよりも。
勝った時の韓国チームが、マウンドに国旗を立てるのは、硫黄島か、竹島にみたてているのだろう。決勝戦のドジャース球場は、5万人入場者の70%が韓国系だったらしい。アジア独特の鳴り物入りの応援のすさまじさは、ドジャースファンが仰天したという。
韓国選手の名前も、いまは、カタカナ表示だから、だれがだれだか、ほとんどわからずじまいだ。失礼な話だと思う。サムライ側も、ふだん活躍ぶりがお目にかかれない実力選手が、ここぞというところで打ってくれた。

一方、勧進元のアメリカは、燃えてこない。本気度はいまいちだ。国技のはずなのに、スプリングキャンプの変形みたいなとらえかたをしている。
まなじりをつり上げてかかってゆく挙国一致の日韓チームとは取り組み姿勢に違いがありすぎる。
なぜか。

大リーグのプロ球団がいい顔をしないから、いい選手が手をあげてこないのだ。これからリーグ戦に勝ち抜いてポストシーズン、ワールドシリーズへの長丁場が待っている。
球団にしてみれば、リーグ開幕を目前にひかえた支配下選手は、財産なのだから。愛国心に駆られて怪我でもされたら大損だ。選手側も、保険がかからないとかあるらしい。

WBCは、先見の明の誉れ高いコミッショナー氏の名案とのことだが、各球団が協力しないままではいかんと反省しきり。夏に移そうという案もあるそうな。

日本は、守り抜いてアメリカに勝った。全試合でホームランはたった二本。スモールベースボールをなめてはいけないことはわかったらしい。いま、伝統的野球はアジアにあるとも。
近い将来、中国が力をつけてくれば、アジアだけでも、選手権リーグは燃えるだろうな。

投稿者 nansai : 2009年3月26日 15:27