縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2009年11月12日

十一月十二日 栄光の背番号7番の退団

初冬の日差しを受けて甲子園球場では、トライアウトが行われ、阪神のユニホームを着て、わが今岡誠選手が参加した。戦力外通告を受けた選手らを対象とする、12球団入団テストである。

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アスリートとしての「定年」退職者の採用試験ともいえる。昔の名前は通用しない、厳しい現実がテストされる。
かつて、ドラフト一位で阪神入団、首位打者、打点王を獲得した35歳の今岡が、プライドをかなぐりすてて、トライアウトに挑んだ。
ただただ好きな野球を続けたい、その一心からだ。スポーツ紙によっては、一面のトップで報じた。

天才今岡選手の華麗なホームページを見てみよう。
06年に右手の手術して以来、逸材のあのバッティングが戻ってくることはなかった。しろうとにはわからないが、右手のばね指で、天性の微妙なバットコントロールに狂いを生じたのか。ここ数年、やきもきしつつ復活を期待していたぼくとしては、残念だ。

だが、プロは、あくまで結果だ。打てて、なんぼだ。
ひざの手術後外野を守れないマツイ選手は、今年契約が終わるが、ワールドシリーズで打ちまくり底力を見せつけて、ヤンキースタジアムの花道に立った。

松井秀喜選手と同い年の、今岡の打撃技術が、あのように急速に衰えたのはなぜなのか。阪神では徒労に終わったが、環境の変化で、復活は望めないのか。

一方、40歳を超えた楽天の山崎武史選手のしたたかな活躍ぶりはどうだろう。ぎっしり書き込まれたネットをみて、かれの波乱万丈ぶりに驚かされる。
指導者とそりがあわず、中日からオリックスに移籍、戦力外通告、引退を考えたが楽天と契約、野村監督に認められるまで、逆境にほんろうされつつも。今日の結果を出した。
スポーツ紙では、獲得に色気を示している球団として、西武と広島の名があがっている。どうなるか。

こんご、今岡は、指導者の道を歩むか、山崎選手のように職人の道をつらぬくか、好漢(もちろん本人と会ったこともないのだが)の自重を祈る。

投稿者 nansai : 2009年11月12日 14:56