縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2011年12月14日

十二月十四日 
ことしも、せっかく龍の絵をマウスで描いたのだが、賀状を出す先が。

いよいよ押し詰まってきたので、恒例(ぼくが勝手にきめた)のマウスで描く干支の内覧会。
来年のお題は、「龍」。難題である。

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今年は、日本海溝の深淵に潜む龍が、突如、千年の夢から覚め、荒れ狂った天変地異の年だった。くわばらくわばら、来年の世界は、四海静波、おだやかな年であってほしい。
古代中国からわたってきたらしいが、お寺の天井や屋根にひそんでいるが、ほんとの龍をみたものはいない。動物園にもいないから写真がとれない。揚子江のわにがモデルという説もあるときいた。要するに、どう描いてもいいということだ。

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しかし、なかには、被災地に気を使う向きもあって、新年だからといって、ノーテンキに「おめでとう」、とあいさつしていいものか。むつかしいところだが、そこまでは考えすぎだよねえ。

古典に忠実な?山水画風のやつから、龍から脱線してタイガースファン向けと、まとまりなくばらばらに並べた次第。

このイラストのミソは、ペイントという時代物の初心者向けソフトを使用していることだ。ぼくは、マウスをぐるぐるあやつって、たどたどしく描く。わざとではなく、たどたどしくしか描けない。


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マウスは、意味のある曲線をえがこうとすると、すらすらとは描けないのだ。そこは、いまご婦人方に大流行の「絵手紙」に似ている。
だが、ペイントの強みは、○か四角い線のなかをぱっとぬりつぶせることだ。どんな不器用な人でもきれいに塗りつぶせる。また、別の色にさっと塗り替えることができる。

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絵手紙は、筆の上部を持ち、びびらせて描くから、うまい下手は関係ないというのがヒットした理由だろう。だれの手になっても、「下手がいい」、ということになる。はがきをもらった人から喜ばれるから、つぎつぎにファンを増やしているのだろう。

マウスで描くパソコン画は、肉筆でないから、一見して印刷物にみえたりして、あまり人の胸をうつことはないのが残念。あほらしくてまねするひとがいないから、どうしても個展ならぬ「孤展」となってしまう。

しかし、ペイントを使うマウス画のメリットは、その気になれば、すぐに描きだせることだ。下準備がいらない。紙も絵具もクレヨンも。
途中でも、あきたら、すぐ消せる。描きかけも、マイドキュメントに冷蔵、冷凍できるのが、何でもすぐ忘れてしまうぼくにはありがたい。


彫るアイデアさえあれば、印判のもっともらしい偽造は、お手のものだ。いわく因縁ありそうに、彫り師のわざが、数分あれば、マウスでできあがる。

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怖そうな面構えの龍のお笑いバージョン。


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つぎは、干支にこだわらない年賀状アイデア。橋本市制に声援を送りたい向きに。トヨトミリュウとはどうだ。怪獣の頭には千成びょうたん。

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四海静波、家内安全、ただ平穏無事にに過ごしたいなら、龍のかわりに癒しのカピバラはどうだろう。のんびりと、争わず、何も求めず。日々を過ごす幸せがここに。

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タイガースは、いま長い冬眠にはいっている。新監督の指揮下、始動する春まで。シーズンにはいっても、いつまで寝とるんじゃということのないように。

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マウス絵は、ま、しょせんは独りよがり芸だが、落語の「寝床」の大家さんのように自分の芸で人をなやませたりはしないのがいい。

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投稿者 nansai : 2011年12月14日 13:50