縦書きブログ「八軒家南斉」

WEB1グランプリ 準グランプリ受賞

2012年10月22日

十月二十二日 
「たそがれコンサート」は、この秋も盛会でした

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この秋も、近くの小さな公園で野外コンサートがひらかれた。つまらないことで、世界も政界も殺気だっているのに、この一角だけは平和である。
秋の日はつるべ落とし、あたりがたちまち暗くなる。猫のひたいのような公園の狭い一角にテントをはって、楽器の音合わせがはじまり、照明に灯がはいると,がぜんコンサート会場にみえて気持ちがたかぶるのがふしぎだ。
演目はポスターを見て欲しいが、トップバッターというか、恒例の前座は、ちょいワルおじさんトリオ。イタリア民謡カタリ・カタリで幕開け。テナー、バリトン、ものすごい声量でカンツオーネやオペラを朗々と歌う。拍手喝采。平均年齢80歳に近いときいて腰を抜かす人も。
あのように胸やおなかをふくらませて歌うためにはからだ全体が楽器でなくてはならんそうだ。皆さん若い頃から天分はあったのだが、たゆまぬ練習が必要。
定年後は、トリオをくんでボランティアで病院や施設を回っている。年に一回は家族帯同してヨーロッパ遠征して、片田舎の教会で歌うそうだ。いつでも声をかけてくださいとのこと。理想の第二の人生だ。ここに描いた満月をバックに朗々と歌うウサギさんは、年をかんじさせないのがすごい。

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ぼくもあやかりたいが、はやばやと小学二年生で音楽から脱落して、以後オンチのままだ。
コンサートは、無事、盛会裏に終了。よかった。

都心の盛り場をはずれると、大阪の夜が人通りが減りさみしくなっているときく。建築家の安藤さんの説では、大阪のオトコどもは散歩をしないからだと。御堂筋などの閑散ぶりはまさにそうだ。
古い錦絵をみると、八軒家、高麗橋、天神橋、天満橋、なにわ橋かいわいのにぎやかなこと。
北大江公園のちかくは、学校やオフイスが姿を消し、次々に中小マンションがたちならんでゆく。弁当屋さんと整骨院が軒を連ねる。時代に流され、商売もかわってゆくのだ。ここに住む人、通う人それぞれの生活がある。
そんなひとたちの気軽に、ということは、安く、集まる場がほしい。コンサートだけにかぎらず、こんなささやかな集いがあちこちで開けるといいと思う。
飲んだり食べたりだべったりできれば、なおいいが、市の公園ではそれは無理だが。

たそがれコンサートに関わった皆さんごくろうさまでした。おつかれさま。


投稿者 nansai : 2012年10月22日 14:36